2025年1月16日放送 19:00 - 20:54 テレビ朝日

林修の今知りたいでしょ!
特別編 国松長官狙撃事件2時間SP

出演者
バカリズム 林修 斎藤ちはる 伊沢拓司 唐沢寿明 ビビる大木 久間田琳加 
平成の未解決事件 国松警察庁長官狙撃
警察トップを狙う動機は?激動の1995年

警察庁とは日本の警察機関のトップ。1994年に長官に就任した国松孝次長官。若い頃からいずれ長官になるだろうと言われていた。国松長官は「あさま山荘事件」で広報課長として現場対応を行い、頭角を表す。その後兵庫県警などを経て警察庁長官となった。1995年は「阪神・淡路大震災」が発生し、国松長官は自ら現場に立った。

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オウム強制捜査の8日後に事件発生

一斉捜査は警察対オウムの全面戦争の様相を呈す。国松長官はこれで事件が解決すると考えたが、思いもよらぬ狙撃事件に遭う。果たして真犯人は誰なのか、真相に迫る。

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オウム真理教南青山(東京)国松孝次

オウム真理教の強制捜査から8日後の3月30日。国松長官は自宅から出勤する際に3発の銃弾を浴びる。警察のトップを狙った前代未聞のテロ事件となった。

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4発中3発が命中 高度な射撃技術

事件当日、国松長官は8時30分に出勤、家族に注意を促すも「警察官が警察官を守ることに違和感を感じる」とSPはつけていなかった。この時国松長官は専用車両で移動、警備車両と私服警察官がスタンバイする最低限の警備だった。正面玄関から出て車に向かうが、秘書官は周囲の危険を確認。しかし狙撃犯には気が付かなかった。この日、国松長官は普段使わない通用口から建物を出たがこれが不運となる。狙撃後秘書官が国松長官に覆いかぶさるも、3発目の銃弾まで国松長官に命中した。4発目の銃弾を外すと犯人は自転車で逃走した。

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国松孝次警察庁

国松長官はは背後から撃ち抜かれた。倒れたところで足に被弾し、さらに大腿部に命中した。秘書官によれば狙撃した人物は20mほどの場所から狙っていたという。またこの日国松長官はたまたま通用口が開いていたため、正面玄関ではなく通用口から出たという。日本医科大学付属病院に搬送された国松長官、意識は混濁し、助かる見込みは低かったという。治療を終えてなお楽観できない状況と医師は話し、10リットルの輸血を要した。

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致死率高いホローポイント弾による犯行

国松長官の狙撃に使用されたのはホローポイント弾という殺傷能力が高いものだった。

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オウムの報復か?警察との全面戦争

国松長官の狙撃を報道した宮川晶さんは直感的にオウムの報復だと考えたと証言する。この事件は日本の「安全神話の崩壊」と言われた。しかし国松長官は生き残りテロに屈しなかった。警察は160人体制で捜査を行う。

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「犯人は洗練 重心は長かった」主婦証言

その中で事件を目撃した主婦は、容疑者の動きが洗練されており、使用したピストルは銃身が長かったと証言。また犯人は自転車に乗ってマンションの敷地から出ていった。

地下鉄サリン→強制捜査 オウム犯行説!?

事件を30年追い続ける清田浩司氏は当初オウムの報復であると考えたという。また教団内には警察官や自衛官といった射撃の経験のある信者もいたという。

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東大中退72歳男が現金輸送車を襲撃

国松長官狙撃事件から7年後、名古屋市で現金輸送車が襲われる事件が発生。犯人は逃走するも後に逮捕。逮捕されたのは当時72歳の中村泰。この男が後に国松長官狙撃を自供する。

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中村泰名古屋市(愛知)国松孝次新宿(東京)東京大学
真犯人!?別件で逮捕 東大中退72歳男

別の事件で逮捕された中村泰の事件を受けて家宅捜索を行うと、家からは偽装パスポートや国松長官事件に関する資料が発見され、貸金庫からは重火器が多量に発見される。中村は否定も肯定もせず。愛知県警の元捜査員は「一筋縄ではいかない」と感じたという。また中村は重火器の扱いに長けており捜査員を驚かせた。特殊な訓練を受けているであろうことは想像に難くない。中村は幼少期を満州で過ごし、銃が手放せない生活だった。帰国後東京大学に進学、天才肌だったという。しかし中村はその才能を学生運動に注ぎ込む。1956年には銀行強盗を目論むも、職務質問を受けた際に警官を射殺。千葉刑務所で無期懲役の服役。45歳で出所すると革命家であるチェ・ゲバラに傾倒する。「自分もゲバラになる」とニカラグアの内戦に義勇軍として参戦。しかし当時は休戦状態であり失意の帰国を果たす。しかし革命への熱は冷めず、1980年代にはアメリカで軍事練習を行う。射撃の技術を身に着け、拳銃を購入。日本へ密輸した。90年代に入りオウム真理教の存在を知るも、すぐに解体されると考えていた。そんな中「地下鉄サリン事件」が発生。中村は怒りに震えた。警察の怠慢で市民が苦しめられていると感じ、オウムの捜査を徹底させるために国松長官を狙撃したという。訓練を受けた中村には20m先にいる長官を撃つことは容易かった。事件の2週間後に伊豆大島へわたり銃器を捨てたという。この証言に捜査員は言葉を失った。中村は自供を始めたきっかけがあり、オウム信者が国松長官の逮捕を知ったことからだったという。

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公安部オウム説VS刑事部中村犯行説

2007年12月、国松長官の狙撃から12年。警視庁刑事部は中村犯行説を追うこととなる。ここで注目されたのは中村の秘密の暴露。中村は国松長官狙撃の際に使用したカバンを詳細に証言。アジトから押収した物品を調べるとカバンが発見され、射撃残渣を確認する。カバンからはこれが検出され、火薬は犯行に使われた銃のメーカーと一致した。さらに中村は国松長官の送迎車が変更されたことに気づく。さらに遺留品として北朝鮮のバッジと500ウォン硬貨を残したが、中村の証言した場所は実際に発見された場所と一致。さらに銃の加工・逃走用の自転車に関する証言も一致した。警視庁は中村が真犯人だと断定した。

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秘密の暴露

中村は犯行2日前に拳銃を貸金庫から取り出し、当日戻したと証言。これは金庫の開閉記録と一致する。また中村の証言からわかった逃走経路を確認すると、犯行後貸金庫に保管する時間も一致した。それらを含め、裏付けが取れたとし、警視庁は中村が犯人だと断定。

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