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東京・八王子にある屋根の修理業者の山本さん。八王子市では災害対策など住宅のリフォームなどを行うと費用の一部が補助されるため、この夏、家の不安な部分を直そうと工事の依頼が続々ときているという。一方、家庭を訪問し、屋根などの無料点検を持ちかけ、不要な契約や代金を請求する点検商法が増えている。国民生活センターによると点検商法に関する相談件数は3年前は8166件だったが、2024年は19215件だった。相談を受けている山本さんによると2人組で来て、最初は親切だった。近所に迷惑がかけられないと思い、その業者に言われるまま契約を結んでしまったという。提示された修理の見積もりは140万。実際に山本さんが屋根を確認してみると必要ないものばかりだった。その後、クーリング・オフで契約を解除することできた。山本さんは訪問が全部が悪いわけではないが、9割以上の確立で悪徳業者だと思ったほうがいいとした。
これまで点検商法など多くのトラブルを解決してきた佐久間弁護士によると夏休みシーズンはより注意が必要とのこと。去年5月、埼玉県にある住宅の映像。インターフォンを鳴らしたのは黒いタオルを巻いた作業員姿の男性。近所の別の場所で工事をしていたと語る男性、「屋根の棟が外れている」といい出した。家主は違和感を感じ、別の業者に見てもらうと伝えると男性は去っていたという。警視庁は突然訪問して無料点検を持ちかける悪質業者に注意喚起している。さらに突然訪問され、高額な契約を交わされるケースもある。訪問した業者は認知症の義理の母が1人のときに25万円の工事を契約。この金額は家族が別の業者に確認すると相場より10万円ほど高かったという。家族は業者に問い合わせ、費用の支払いはせずにすんだ。今年3月にその業者は複数の違反行為から9か月の業務停止命令が出された。また今の時期、全国各地で記録的な大雨が発生。このような災害を悪用した点検商法も相次いでいるという。大規模なインフラのトラブルがあったときは不安につけこむ点検商法が発生しやすくなるという。埼玉・八潮市の事故直後に、東京・小金井市では不審な電話があったと市民から100件以上の問い合わせがあったという。さらに一軒家だけではなく、マンションなどでも被害が相次いでいる。