ダーウィンが来た! (ダーウィンが来た!)
ロッキー山脈には3000m級の山々が連なる。雪と氷に閉ざされた冬、気温は-40℃まで下がる。動物写真家の原田さんは撮影地まで13km歩く。ロッキーの麓に移住し40年近くシロイワヤギを追い続けてきた。毎冬大量の食料を運び込み、3週間ほど山にこもる。シロイワヤギの全身を覆う真っ白な毛は断熱性抜群。生息地は北アメリカの標高2000m~3000mにかけての山岳地帯。断崖絶壁に1年中暮らしていて、蹄はV字に開く。
シロイワヤギは冬でも崖を離れることはない。冬の一時期だけ集まり恋の相手を探す。春は雪と氷で閉ざされた世界が一転する。春は冬の時期よりも更に崖の上を目指さなければシロイワヤギは見つからない。崖の下には草原や森が広がり、他の草食動物が生息している。崖の下にはオオカミやヒグマなど天敵もいるという。赤ちゃんが生まれる時期には崖のてっぺんに移動して安全を確保する。