イット! (ニュース)
トランプ大統領と習近平国家主席が韓国・釜山で、6年ぶりに会談した。会談は、貿易摩擦をめぐって約1時間40分にわたり行われた。トランプ大統領は、アメリカに戻る専用機内で記者団に対し、アメリカが合成麻薬「フェンタニル」の流入を理由に中国に課している20%の追加関税のうち10%を引き下げることで合意したと明かした。中国がレアアースの輸出規制の導入を1年間見送ることや、アメリカ産大豆の輸入を拡大することで合意したと成果をアピールした。ロシアによるウクライナ侵攻終結に向けて協力していくことも確認したが、アメリカが各国に呼びかけているロシア産原油購入に関しては話題にはならなかった。トランプ氏は、会談の評価について10点満点中12点だとしたが、レアアースの輸出規制に限っては、延期は期間限定で、毎年交渉する必要がある。今回の合意は一時的との見方で、緊張や対立が再燃する可能性を含んだ会談だったと言えそうだ。
