米穀に入れない 足止めされる人々

2025年11月1日放送 6:40 - 6:48 NHK総合
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アメリカのトランプ大統領は、アメリカ軍の横須賀基地で、「この5カ月、アメリカに不法入国した者はひとりもいない。彼らは薬物の密売人だ、悪人たちだ、我々は彼らを叩き出している」と述べた。アメリカへメキシコを通って中南米から移る人が多い。トランプ大統領が不法移民政策を強化し、不法移民は少なくなった。中南米の国から逃れた人々がメキシコで足止めをされている。数十万人にものぼる。線路の脇には小屋が立ち並ぶメキシコシティ。アメリカに入国できず、足止めされている人たちが暮らす。学校に通っていない子どもたちもいる。移民の受け入れをするための設備がある。食事は1日3色、滞在費は無料。しかし、滞在期間は原則3か月。その間に、住まいを確保するか、国に戻るかの決断をしなければいけない。ベネズエラのデルバジェさんは29歳。狭い部屋に夫と子供2人。ベネズエラは経済が破綻し、国民の約8割が1日2ドル未満で暮らしている。治安も不安定で4人に1人が国外に逃れている。アメリカで安定した暮らしを手に入れたいという。5カ月かけて徒歩とバスで移動し、メキシコにたどり着いた。アメリカに不法に入国したが、拘束され送還されたという。夫が車の窓拭きなどで得ている僅かな収入で暮らしている一家。トランプ政権が続く中、将来の展望が築けないという。ここに来るまでのお金しか持ってきていないのでベネズエラには帰れないとのこと。メキシコシティの責任者は、人々は人生計画を決め直さないといけないという。国に戻るか、メキシコに定住するかだという。子供は移民であるかないかに関わらず、安全かつ健全に育つ権利が保障されなければいけないと井上さんがいう。国境なき医師団は、去年からことし、滞在先・移動途中で医療活動した性暴力にあって治療を受けた人は3000人という。誘拐・強盗・強制労働など、被害にあうケースは多数報告されている。メキシコ側は中南米の人々に対し、スペイン語を話す国が多く、寛容に対応しているという。受け入れ施設の増設には反対の声もあるとのこと。メキシコ単独での支援には限界がある。国際的な支援の動きがある。UNHCRは、難民と人手不足に悩む企業の橋渡し役をして就労に結びつけているという。安定した仕事について地域に定着することは、本人・企業だけでなく、メキシコ社会にも有益だという。トランプ政権の対外援助は、大幅削減となり、UNHCRの活動も大きな打撃を受けたとのこと。日本政府は、事業に資金援助を行うも資金不足解消に至らず。トランプ政権は、弱い立場に置かれた人々の生活や暮らしにどのような影響を与えているか。目を向けていかなければいけない。


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