終戦後から続く恒例も 国民スポーツ大会に課題/今年から大会の名称変更 杉村太蔵も優勝した「国体」/各地域持ち回りで開催 国民スポーツ大会の歴史/終戦後 担ってきた役割 国民スポーツ大会の意義/勝利至上主義で地元活躍 国民スポーツ大会の課題/都道府県が持ち回り開催 2巡目以降に疑問の声も/有力選手の出場が減り 国民スポーツ大会の問題/“渡り鳥”の選手が活躍 国民スポーツ大会の問題

2024年10月16日放送 12:19 - 12:32 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブル NEWSドリル

今年から国民体育大会が名前が変わり国民スポーツ大会となった。1946年、第1回国民体育大会がスタート。戦後の荒廃と混乱の中でスポーツを通して国民に勇気と希望を与えようと始まった。大会の目的としてスポーツの普及、国民の体力の向上、地方スポーツの振興など。日本スポーツ協会は国内最大、最高の総合スポーツ大会としている。9〜10月に本大会、12〜2月に冬季大会がある。約40競技に約2万7000人が参加。原則15歳以上が参加可能。都道府県の対抗方式。男女総合成績トップの都道府県には天皇杯が、女子総合成績トップの都道府県には皇后杯が授与される。国体は各都道府県の持ち回りで毎年開催。1988年以降2巡目、2036年以降3巡目予定。先月、大会を都道府県や国と共催する日本スポーツ協会が有識者会議をスタート。今年度中に改革案まとめる。
国体の光と影。1980年、栃木国体が行われた。栃木県は「とちぎスポーツ推進プラン」を提唱。自転車通勤やウォーキングの普及、啓発に努めている。国体レガシーとして地域に定着すスポーツも。国体を機に県内にホッケーチームが発足。一方でゆがみの指摘も。開催地の「勝利至上主義」。1964〜2001年、38回連続で開催地が天皇杯を獲得。開催地の優勝が「ノルマ」のようになっている。開催都道府県は地元以外の有力選手を県職員や教員として採用。地元代表とて出場させている。毎年、開催地を転々とする渡り鳥のような選手も。競技大会としての位置づけを疑問視する声も。産経新聞によると近年はトップアスリートが五輪や世界選手権などを見据えより高いレベルで研鑽を積むため、海外転戦などを優先する場合が多くトップ選手の参加が減っている。二宮清純は「国体は文部科学省と日本スポーツ協会、開催自治体の3者で運営しているが、ほとんど開催自治体の費用負担となっており、耐えられないとの声がでてきている。」などと話した。


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