イット! (ニュース)
終戦から80年の節目を迎えた今日、日本武道館では天皇皇后両陛下が出席され全国戦没者追悼式が行われた。反省という言葉が総理の式辞に盛り込まれるのは野田総理以来13年ぶり。正午には参列者が黙祷、その後天皇陛下がお言葉を述べられた。今年参列の意向を示した遺族は3400人あまりで戦後生は53%となり初めて半数を超えた。遺族の高齢化が進む中、記憶をつなぐことが大きな課題となっている。親子3代で参列した志村さん家族の自宅で出迎えてくれたのは93歳になる志村俊子さん。戦地からの手紙の送り主は俊子さんの父・市丸利之助さん。戦争末期の激戦地硫黄島で海軍の司令官として指揮を執っていた市丸利之助さんは、硫黄島から当時のアメリカのルーズベルト大統領に向け手紙を書いた後戦死したことで知られる。手紙を英訳すると最後の突撃に出撃する兵士に託した。兵士は戦死し手紙はアメリカ軍に渡り、当時の日本の状況を伝えるものとしてアメリカ国内で大きく報道された。現在も現地の博物館で保管されている。