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新米の流通で落ち着くとみられていた米の価格の高止まりが続き、デカ盛りが売りの飲食店から悲鳴が上がっている。神奈川・横浜市のスーパーマーケットには米の値段を見比べる客の姿が。スーパーマーケットセルシオ和田町店では去年の秋は5kg2000円ほどだったが現在は3400円ほどで販売。令和の米騒動といわれた去年よりも高くなっていた。金曜日に農林水産省が発表した去年12月のスーパーなどへの米の販売価格も前の年と比べると1.6倍に値上がりしている。ただ米農家に話を聞くと生産量は大きく変わっていないのになぜ値段が上がり続けるのか分からないと首をかしげる事態に。農水省も生産量自体は増えているとみているが実際に市場に出回っている量を見るとおよそ21万トンの米が消えたという。市場関係者によると一部の卸売業者や生産者などが米の値上がりを受けてより高く売れるタイミングまで米を余分にストック。そのため市場に出回る量が減り引き続き高値になっているとみられている。そこで金曜日、農水省は政府が保存している備蓄米を販売できる制度を整えると発表。備蓄米をJAなどに売り渡すことで流通量が増え米の市場価格が落ち着けば高く売れなくなるため余分にストックしていた米を手放すのではないかという狙いがある。スーパーの店長も備蓄米販売の方針を歓迎。農水省は集荷業者や卸売業者などの在庫状況を調べるなどして消えた米の行方についても調査するとしている。