クローズアップ現代 ”なぜまた能登が…” 緊急報告 繰り返された被災
急激な事態の悪化をもたらした要因の一つは線状降水帯の発生だった。気象庁は半日前の予測を目指しているが今回予測は発表されなかった。9時7分、気象庁は線状降水帯の発生を発表。朝9時台、各地で災害が発生し始める。9時30分ごろ中屋トンネル付近で土砂崩れが発生し現場周辺では10人が救助されたがうち2人が死亡した。一方、塚田川の氾濫によって安否が分からなくなっている女子中学生はテレビ電話で家族に自分の状況を伝え続けていた。
きのう桑子アナが輪島市を訪れた。市内では至る所に大量の土砂が積もっていた。今回の大雨で能登半島各地で土砂崩れが発生。道路が寸断され孤立集落は一時100か所以上に上った。1月の地震の際にも土砂崩れは各地で発生し復旧工事を進めていた中で繰り返された被害だった。専門家は地震の影響を受けた斜面に大雨が降ったことで被害が拡大した可能性を指摘する。今回の大雨では県内6か所の仮設住宅も床上浸水の被害を受けた。浸水のリスクは建設当初から分かっていたものだった。石川県は平地が少ないことなどから自治体のよる用地の確保が難しかったと説明している。専門家は地域の災害リスクについて繰り返し住民に伝える必要があると指摘する。