列島ニュース (沖縄局 昼のニュース)
渡名喜村は、沖縄本島にある那覇市の北西約60キロに位置する離島で人口約300人。村によると職員の数は、先月の時点で定数の27に対して21人。ただこのうち7人が、ことし3月までに定年などで退職の意向を示しているうえ、採用試験で先月に合格を出した2人も内定の承諾に至っておらず、新年度は、職員が定数の半分程度の14人に減るおそれがあるという。このため、村から相談を受けた沖縄県は新年度以降、応援の職員を派遣する方向で調整している。また村は当面、役場の窓口業務や水道と下水道の事業といった最低限の住民サービスの維持に専念する方針で、人手が足りないため新規の事業は観光振興や移住促進など優先度の高いものに絞らざるをえないといった影響が出ているという。村は、住民にチラシを配るなどして職員への応募を呼びかけているほか現在、今年度3回目となる採用試験を実施しているが、ここ数年は内定を受けても辞退する人が多く、新規採用のメドは立っていないという。渡名喜村は「職員が減少しても住民サービスが低下しないよう県とも連携していく」としている。渡名喜村役場の映像。