ワールドビジネスサテライト WBS X 「能登半島地震1年」
テーマ「能登半島地震1年」。特に被害の大きかった奥能登の4つの市や町では人口の流出が止まらず、去年の元日に比べおよそ8%減少している。こうした中、食の力で能登の復興を目指す人たちを追った。石川県七尾市にある「美湾荘」は220年以上続く、老舗旅館。復興に携わる工事関係者は宿泊しているが一般客の受け入れは、まだできていない。宿泊棟の一部を解体して建て直すため営業再開は2027年以降。それまで、およそ100人いる従業員の雇用を守らなければならない。雇用の維持に少しでもつなげようと館内の一角で始めたのが居酒屋「割烹 吉松」。厨房で働くのは、美湾荘自慢の料理を担ってきた板前たち。客は地元の人たちや工事関係者。多田直未さんは今後この居酒屋で能登の美味しい食事を提供して観光客をもてなしたいと考えている。