モーサテ 日経朝特急
自動車の頭脳にあたるOSの分野でグーグルの寡占が強まってきた。S&Pグローバルが持つ世界の新型車の調査データを用いて2015年以降の情報系OSの占有率を分析したところ、2024年のグーグルのアンドロイドのシェアは7割ほどを占め、2015年と比較して1.8倍となったことがわかった。次に多いオープンソースの「リナックス」との差が広がっている。情報系OSのグーグル寡占が進むことにより、グーグルはスマホアプリのように車向けのアプリを通じ車の利用者から手数料を得る次世代車のビジネスで収益力を高めることができる。自動運転の普及により生まれる車向けサービスを巡る競争でテクノロジー企業が優位に立ち、車メーカーが劣勢に回る可能性がありそう。(日経電子版)