航空業界 管制官不足の実態

2024年5月20日放送 10:26 - 10:34 NHK総合
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世界の航空会社で作るIATA(国際航空運送協会)は、去年6月の年次総会で、旅客機の利用者数がコロナ禍前とほぼ同じ水準まで回復したと発表した。航空業界が活気づく一方でオーストラリアでは遅延や、突然の欠航が増加している。国有のエアサービス・オーストラリアは航空管制などを請け負う組織。主要な4つの空港で起きた地上遅延の20%の原因はこの組織にある。去年12月にブリスベン空港で発生した地上遅延の場合、75%にもなる。12月は東海岸の7つの地区で人手不足だった。バイロンベイ周辺の上空を飛行する96の便など多くの便が影響を受けたが何便が遅延したり欠航したかは明確になっていない。混雑するルートではリスク回避のため欠航を選択する航空会社もある。各航空会社は取材を拒否したが、カンタス航空は政府に対し航空管制が機能しない頻度が増えていると懸念を訴えている。カンタス航空は2023年9月までの1年間で管制サービスを受けられなかったことが236回あり1400便近くが影響を受けた。エアサービスオーストラリアは人員を増強するため採用活動を行っている。しかし、合格率は3%未満で厳しい訓練もあり人員不足は早々に解決できない。労働組合会長のマクロバート氏は今の管制官不足の原因は主にエアサービス・オーストラリア自身にあると考えている。コロナ禍の最中、56歳から65歳までの140人の管制官が退職を奨励されたという。


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