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今回は山口・山口市。室町時代京都を模してまちづくりが行われたことから「西の京」と呼ばれる山口市、今も残る都の面影を訪ねた。真っ直ぐな通りは京都に習い碁盤の目状に町をつくった名残り。こうしたまちづくりを行ったのが室町時代この地を納めていた大名、第24代大内弘世。龍福寺にある枯山水は京都、大徳寺の中にある書院庭園の枯山水の影響が指摘されている。都の文化を積極的に取り入れた山口では「大内文化」とよばれる独自の文化が花開く。瑠璃光寺五重塔は現在、50年ぶりの大改修中。今回特別に見学させてもらった。行われていたのは屋根の葺き替え作業。屋根の材料は檜皮葺。1枚1枚丁寧に敷き詰め、竹の釘で止めていく。これはひわだぶきと呼ばれる手法。重ねる檜皮は約26万枚だという。檜皮を作る工房を訪ねた。熟練の手つきに見えるが、檜皮を作っている3人はセカンドキャリアで始めた人たちだった。西の京を代表する工芸品、大内塗の大内人形の工房を尋ねた。一番若い25歳の津村真衣さんは大学生のときに大内塗と出会い、その技術を学んでいる。津村真衣さんが発案したリングホルダーを紹介した。中村建さんは「僕らの考えと絶対に違うと思うので、そのへんを受け入れながらの新商品開発はやっていこうと思っている」などと話した。