新美の巨人たち 新美の巨人たち
エッシャー作の視覚トリックな作品を紹介。上と下は下から見上げている構図かとおもいきや、いつの間にか上から見下ろしている。この作品を解説するために、近藤さんがつくった模型では、人間の視野では建物に入ると、部屋全体は見えない。魚眼レンズを使うと柱が丸く歪むが、天井も床もみえるように。エッシャーは、魚眼レンズのような歪み方という法則に従って、下空見上げた時の眺めと、上から見おろした時の眺めを違和感なく一つにすることで不思議な作品を生み出した。双曲線遠近法という。ペンローズの階段という錯視図形のトリックに従って描いたのが上昇と下降。自然に見れるが階段が無限のループになっている。ペンローズの三角形を用いたのは水が永久に同じ場所で流れ続ける「滝」。
