サタデーステーション (ニュース)
新潟県長岡市で行われている「ながおか米百俵フェス」は、音楽を楽しみながら長岡産コシヒカリのおにぎりや日本酒が味わえるイベント。おにぎり店には長い行列ができていたが、客からは「1個450円は高い」の声が。きのう、早ければ来月にも備蓄米5kgを2000円で店頭販売すると意欲を見せた小泉進次郎農水大臣。これまでの競争入札ではなく、随意契約に制度を改めることも明かしていた。現在全国のスーパーで販売されているコメの価格は、最高値を更新している(農水省)。さいたま市の老舗コメ店では、今回の備蓄米が2000円で並ぶ場合、いま販売するコメが売れなくなるのではと心配していた。群馬県高崎市にある老舗のコメ卸売業者は、JAとの取引がなくこれまでの備蓄米は入ってこなかった。社長は当初随意契約に期待をしていたが、大手小売が対象との見通しに「結局既存の米穀業者は蚊帳の外」と漏らしていた。石破総理大臣や小泉大臣は、長期的な対策としてコメ増産の方針を示している。しかしコメが高騰する一方で、米農家の倒産と休廃業は去年過去最多となっている(東京商工リサーチ)。新潟県長岡市でコメを作るグリーンファーム・ナカムラの西村和正代表は、当初管理する田んぼは3haだった。それが周囲で離農する人が増え、現在は80haまでに拡大。しかし生産コストが高騰し、経営は赤字ギリギリだという。西村代表は「3000円台が消費者と生産者双方にとって良い」などと話した。