ZIP! 細田佳央太のCINEMA ACADEMY
映画大好き若手俳優・細田佳央太(22)は、気になった演技・演出などをノートに記しながら日々映画を勉強してる。きょう紹介する新作は「本心(本日公開)」。主演・池松壮亮が自ら企画を持ち込み実現させた作品。妻夫木聡や仲野太賀、綾野剛など豪華キャストが共演しヒューマンミステリーが作られた。舞台はテクノロジーが急速に進化した近未来。亡くなった人を仮想空間の中で甦らせ、専用ゴーグルで対話ができる時代を迎えていた。主人公・石川朔也(池松壮亮)は、その技術が体験できる施設へ行く。映画の中に出てくる「VF(バーチャルフィギュア)」=「仮想空間の中で会える人間」。VFは社会に浸透していく。朔也は、同居していた母親を亡くす。母親との再会を願う朔也は、仮想空間の中で蘇らせ、生前と同じようにコミュニケーションを取るようになる。劇中、象徴的に描かれるのは親子が再会を果たしたあとの朔也の感情。細田がリスペクトしたのはVFになった母親から声をかけられるシーン。近未来に直面するかもしれない複雑な感情が表現されてる。