羽鳥慎一モーニングショー (ニュース)
先週、中国で全国統一大学入試「高考」が行われた。受験生は7年連続で増加し、今年は過去最多の1342万人が受験した。中国のトップ校・清華大学と北京大学に去年合格したのは全受験者の約0.06%。高考の点数で大学の合否が決まるため「人生を左右する試験」といわれている。採血待ちの時間でも勉強をする姿があった。母親たちはチャイナドレス「旗袍(チーパオ)」を着て花を掲げるゲン担ぎで応援していた。地方の受験生は大型バスで会場へ。会場を間違えた生徒を警察が送り届けたり、壊れたメガネの修理に連れて行くなどしていた。
過熱する中国の試験・高考。一方、日本の大学へ進学を希望する中国人留学生が増えている。多くが高考を避けるために留学している。中国人留学生は欧米ではなく日本を選んだ理由について「日本は安全、教育の質が高く安心、価格が安い」などと話す。大学の入学金と授業料(私立)は、米国では年間約400万円、日本では年間約140万円だという。名校教育日本語学校グループ・チンウェンチェンさんは「今は高校に入るときから中国の大学に行かず留学を決めている。中国の経済が良くなくて、大卒の人たちも就職先を見つけるのが難しくなっている。高考を受けずに日本に留学する人が今後どんどん増える」などと話す。