NHKニュース おはよう日本 (特集)
世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」が、米国のラスベガスで行われている。世界から4500社以上が集い、最新技術を披露。人とコンピューターをつなぐ操作方法、新たなインターフェースの技術が注目を集めている。例えばイヤホン型の端末は、僅かな顔の動きを感じ取り、画面上にあるポインターを動かす。カリフォルニア州のスタートアップ企業は、指先を使って遠隔で画面を操作する技術を開発。手の関節の動きを検知したAIが、手の動作とスクロールなどの入力内容をひも付けている。インターフェースを巡っては、脳とコンピューターをつなぐ技術の開発も進んでいる。米国の起業家・イーロンマスク氏が立ち上げたベンチャー企業は去年、臨床試験で小型の機器を脳に埋め込んだ人が、考えるだけで画面を操作しているとする動画を公開した。最先端の研究は、米国の大学でも。最新の研究では、脳の信号からユーザーの発したいことばを解読するという。研究に参加しているケーシーハレルさんは、手足や声帯のまひでうまく話すことができない。おととし、脳に小型センサーを埋め込む手術を受けた。センサーが読み取るのは、本人が話そうとしたことば。最大97%の正確さで読み取ることが可能だとしている。ハレルさんのことばは、生成AIを使って再現された本人の声で読み上げられた。どのようにコンピューターや電子機器を操作するのか。最先端の技術を活用した開発競争が激しくなっている。