2025年1月9日放送 4:15 - 5:00 NHK総合

国際報道
2025 油井キャスター アメリカ現地報告3

出演者
栗原望 油井秀樹 酒井美帆 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れ、酒井美帆キャスターらが挨拶した。

ニュースラインナップ

ニュースラインナップ「”トランプ関税” 世界は」などを紹介した。

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ドナルド・ジョン・トランプ
(ニュース)
イギリス国防省 “ロシア軍の死傷者 約43万人 前年より大幅増”

ウクライナ情勢。ウクライナ侵攻を続けるロシア軍の死傷者が去年1年間でおよそ43万人にのぼり前の年より大幅に増えたと英国国防省が指摘した。一方ウクライナ側でも兵士の確保が課題になる中ウクライナ陸軍の司令官は6日、去年新設の旅団から1700人超の兵士が脱走したとの報道について事実関係を認めた。ゼレンスキー大統領のコメント。こうした中米国のトランプ次期大統領はロシアの軍事侵攻について“6か月かそれよりもっと前に終わらせたい”と、24時間以内に終わらせたいとしていたこれまでの発言を後退させた。

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(SPOT LIGHT INTERNATIONAL:油井キャスター現地報告 3 )
今日は…

関税引き上げを宣言するトランプ次期大統領。関税政策の影響を油井キャスターが現地報告。

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ドナルド・ジョン・トランプ関税
“トランプ関税” メキシコの現場は

ワシントンから中継。トランプ氏が就任前から繰り返し引き上げの考えを示している”関税”に関して油井さんに話を伺う。油井さんは「関税をめぐってはアメリカ国内のインフレ悪化への懸念があって、アメリカ国民の意見は分かれているが、トランプ氏としては関税によって外国からの輸入品の価格を引き上げることでアメリカ国内の製造業を活性化・復活させる狙いがある。この動きに世界各国からは警戒感が強まっている。トランプ氏がカナダ・メキシコからの全ての輸入品に25%の関税をかけると表明したことに対し、選挙後衝撃が走っている。カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国は貿易協定を結んでいて、一定の条件で関税がかからない。このため、日本を始め、多くの海外企業は人件費がアメリカに比べて安いメキシコに生産工場の拠点を置き、メキシコからアメリカの市場に輸出してきた。しかしトランプ氏はアメリカ国内の製造業を復活させるため、メキシコではなくアメリカを生産の拠点にすべきだと主張し、関税を武器にメキシコとメキシコに進出している各国企業を揺さぶっている。その現場を取材した。」などと話している。

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ドナルド・ジョン・トランプホワイトハウスワシントン(アメリカ)

トランプ関税について、メキシコ中部のケレタロ州へ取材。ケレタロ州へは日本を始め、海外から自動車関連の部品メーカーなどが数多く進出している。現地の企業の間では、トランプ氏が関税導入を表明したことで、不安が広がっている。7年前メキシコに進出した日本の機械部品メーカーでは、製造工程を自動化するシステムを顧客に提案し、急速に売上を伸ばしてきた。現地法人のトップを務める加藤さんは、取引先にアメリカへの輸出を手掛ける企業が多く、関税導入の影響を懸念している。トランプ氏の大統領就任を控え、加藤さんは今情報収集におわれている。取引先のひとつであるドイツの機械部品メーカーは自動車関連の機械の設計から製造までを行い、一部製品は関税無しでアメリカに輸出している。マネージャーのグスマン氏は「アメリカとメキシコは非常に緊密な関係が長年続いてきた。誰も必要のないリスクは取らないと思う」などと話している。企業の幹部は、関税が導入されるとアメリカの消費者も打撃を受けることから、両国の大統領同士の交渉によって解決する可能性もあると考えている。その一方で、関税の影響を受けないアメリカ国内に製造拠点を置く計画をたてているという。加藤さんは「アメリカ国内で作ろうという動きがでてくると、メキシコで作るといったアドバンテージが薄れてメキシコ企業の需要が少なくなっていくことがあり得る。」などと話した。メキシコ・中国企業合弁トラックメーカーでは、メキシコ国内に販売拠点を巡らせて、去年の販売台数は前年の3倍近くになっている。強みはメキシコ軍にも採用されている高い信頼性にあるとみられていて、保護主義的な政策を強めるアメリカを避け、中南米への輸出を検討すると話している。

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イダルゴ州(メキシコ)ケレタロ州(メキシコ)ドナルド・ジョン・トランプメキシコ軍
“貿易戦争” 懸念抱く大豆農家

ワシントンから中継。油井さんはトランプ氏が引き上げの考えを示している関税について「メキシコ・カナダはアメリカ経済にとって大きな存在となっているため、両国との貿易に支障があれば、アメリカ経済への影響も決して少なくない。メキシコは貿易赤字となっているため、トランプ氏はメキシコを問題視している。トランプ氏は貿易の黒字と赤字を勝ち負けと見る傾向が強く、貿易赤字を出せば負けと考えてきた。また、中国はアメリカにとって最大の貿易赤字国となっているため、トランプ氏は2期目でも中国に対して関税を引き上げると見られている。中国側は1期目と同様にアメリカに報復関税を課す可能性があり、再び米中の間で互いに関税を引き上げる貿易戦争につながる可能性が出ている」などと話している。1期目の貿易戦争の被害者となったイリノイ州の大豆農家に取材を行った。イリノイ州の農家ハルティンさんは約500ヘクタールの畑に、例年大豆ととうもろこしを半分ずつ植えている。前政権でトランプ氏はアメリカ企業の知的財産権が侵害されているとして中国に制裁関税を課したが、中国はその報復措置としてアメリカ産の大豆などに25%の関税を課した。中国への輸出量が減少し、アメリカ国内の大豆生産者に大きな影響を及ぼした。ハルティンさんは「アメリカ農家全体にとって見れば大豆の収益性に大きな圧力がかかることは間違いない」などと話している。アメリカの大豆生産者団体によると、中国が再び関税を引き上げた場合、中国向けの輸出が最大で半分程度になると見られている。ブラジルは2018年、中国がアメリカ産大豆への関税を引き上げた後、アメリカに代わる大豆の調達先となってきたと指摘されている。サンパウロ州の農家フジワラさんは年間1万2000トンの大豆を生産していて、主に中国に輸出されている。フジワラさんはトランプ氏の勝利はブラジルを含む世界の農業関連産業に影響を与えることは間違いないなどと話している。大豆生産者組合のエデオンさんは「一つの国に多くを依存することはあまり健全ではない」などと話している。

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“引き上げ”どこまで

貿易戦争が世界経済に影響を及ぼすとみられるが、焦点はどの程度の規模になるか。トランプ氏は大統領選挙で勝利したあと、カナダとメキシコには関税25%、中国には追加関税10%を課す意向を示した。ワシントン・ポストは、トランプ時期政権が選挙期間中に掲げていた外国製品に関税をかけることを見送り、特定の重要分野に対象を絞って関税をかける方針と報じた。報道に対して、トランプ氏は「私の関税政策が縮小されるというのは誤りだ」と否定した。

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アメリカ合衆国大統領選挙ドナルド・ジョン・トランプワシントン・ポストワシントン(アメリカ)
国際社会への影響は

トランプ氏の関税へのこだわりから見えてくるのは、自由貿易の旗振り役だったかつてのアメリカが保護主義へと傾いていること。自国第一主義の内向きの姿勢を表しているともいえる。同様に、バイデン大統領も同盟国重視を表向きに掲げながらも、日本企業のUSスチール買収を安全保障上の理由で認めない決断を下すなどアメリカが全体的に内向きへ歩みを強めているように見える。懸念されるのは、アメリカの内向きが国際社会におけるアメリカの指導力低下につながる影響。

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ジョー・バイデンドナルド・ジョン・トランプユナイテッド・ステイツ・スチール・コーポレーション
WOW!The World
イギリス 世界最長? 恐竜の道発見

英国の採石場で見つかった長く続く恐竜の足跡。世界でも最大規模の発見となり「ジュラシックハイウェイ」と呼ばれている。

各地で伝統のもく浴

ウクライナ・キーウの冷たい川で行われたのが伝統のもく浴。イエスキリストが洗礼を受けたことにちなんだ行事。もく浴はギリシャやトルコでも行われた。

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イエス・キリストキーウ(ウクライナ)
ドバイチョコレートが人気

UAE発のドバイチョコレートが大人気。中にはピスタチオペーストと細い麺のような物が入っている。ドイツではドバイチョコレートを求めて長蛇の列。

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ドバイチョコレート
(ニュース)
CES 日本メーカー 最新ソフトウエア搭載の“次世代EV”発表

世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」がラスベガスで始まった。EV分野では日本メーカーの各社が自動運転やドライバーとの対話が可能となる最新のソフトウェアを搭載した次世代EVを発表。国内外から4500社以上が参加し、今年はソフトウェアに関する展示が目立っている。このうちホンダは来年から世界展開するEVに独自に開発した車載用ソフトウエア「ASIMO OS」搭載を発表。レベル3の自動運転を目指すとしている。ソニーホンダモビリティは来年から日米で投入するEVに自律型のAI「AIエージェント」を搭載。車が人格を持つかのようにドライバーと対話できるという。CESは今月10日まで。

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AIエージェントASIMO OSCES 2025ソニー・ホンダモビリティラスベガス(アメリカ)本田技研工業
INTERNATIONAL NEWS REPORT
トランプ次期大統領 “グリーンランド 米が所有すべき”

米国のトランプ次期大統領はデンマークの自治領グリーンランドについて米国が所有すべきとの考えを改めて主張。デンマークが抵抗するのであれば高い関税を課す可能性について言及した。またパナマ政府に対し返還を求めると主張するパナマ運河についても圧力を強める考えを鮮明にした。

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(エンディング)
エンディング

エンディングの挨拶。

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ドナルド・ジョン・トランプ
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有吉のお金発見 突撃!カネオくん

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ダーウィンが来た!

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プレミアムシネマ

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