- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
今年再びトランプ氏が大統領に就任する米国、人々はどのような思いで新年を迎えたのか。米国そして世界はどう変わるのかきょうから3日間現地報告。
- キーワード
- アメリカドナルド・ジョン・トランプ
オープニング映像とキャスターらの挨拶。
(中継)ワシントン・連邦議会議事堂前。きょう1月6日は米国連邦議会を舞台に世界に衝撃を与えたあの『議会乱入事件』からちょうど4年を迎える。暴力によって米国の法の支配が揺らいだ日で選挙ではバイデン氏の当選が確実となっていたがトランプ氏は選挙に不正があったとして敗北を認めなかった。この日は選挙結果を確定する上下両院の合同会議が行われていたが議員たちは避難せざるを得ない状況に追い込まれた。議会乱入事件ではこれまで1500人以上が訴追されているがトランプ氏は議会に押し寄せた人などを“愛国者”などと呼び、大統領に就任した初日に訴追された人達に恩赦を与えるとしてきた。これは民主主義を否定し更には選挙に不正があったとするトランプ氏の主張を正当化し歴史を塗り替えようとするものだとして波紋を広げている。
議会乱入事件をトランプ氏が正当化することで法の支配が揺らぐことになりかねないという懸念が高まっている。議会乱入事件を巡ってはトランプ氏による報復も懸念されていて、その標的とされている1人がリズ・チェイニー元下院議員。議会乱入事件の際には共和党幹部だったがトランプ氏と対立。乱入事件の調査委員会を率いてトランプ氏の法的責任を追及した。チェイニー氏は先の大統領選挙ではハリス氏を応援した。トランプ氏はチェイニー氏を非難し訴追する考えも示している。トランプ氏はFBI長官に辞任を迫り側近を新たな長官に氏名する異例の措置をとっていて、司法を自らの政敵を倒す武器にしようとしているという懸念が広がっている。連邦最高裁では1期目のときトランプ氏が9人のうち3人を氏名。保守6、リベラル3の構成となった。その影響も出ていて、3年前には人口妊娠中絶を憲法で定められた権利という従来の判断を最高裁判所が覆し、保守化の最大の成果と言われた。次期政権が狙っていると見られるのが性的マイノリティの人たちの権利保護。バイデン政権で保護を拡大する流れを進めてきたが、トランプ次期政権の発足で逆行するものと見られている。
ニューヨーク・ブルックリンのクラブで行われていたLGBTQの人たちの年越しイベント。トランプ次期政権について尋ねると「自分たちの権利が奪われるのではないかと心配」などと話す。トランプ氏は民主党が進めて来たLGBTQなどの権利を守る政策を廃止する方針を示している。こうした中注目されているのがトランスジェンダーの権利をめぐる裁判。トランスジェンダーの未成年者の場合、成長に伴う体の変化でうつ病になるリスクが高いとされ、性的な適合を目的にホルモン治療などが行われるケースもある。しかし共和党が強いテネシー州では一昨年、これを法律で禁止していてバイデン政権が憲法違反だと訴えている。これに対しテネシー州の法律を成立させた共和党側は”未成年者にホルモン治療を受けさせるのは危険性が高い”などと反論している。ホワイトハウスに加え、上下両院も共和党が多数派になったことから保守派が重視する価値観が法的に広がるのではという見方が出ている。ニューヨークのトランスジェンダーの聖地では裁判の行方や同性婚への影響を懸念する声が聞かれた。これまで法の支配を掲げてきた米国だがトランプ次期政権下で自ら理念の実践が試されることになる。
なぜトランプ氏は性的マイノリティの権利を制限するのか。近年、アメリカでは民主党政権によって性的マイノリティの権利拡大が進められてきたが、そのペースが早かったこともあり国民の納得を得られているとは言えない状況。特にトランスジェンダーを巡ってはスポーツやトイレの問題で論争が繰り広げられている。こうした中、共和党が強い州ではトランスジェンダーの権利を制限する法律が相次いで成立している。トランプ政権により法的な制限が連邦政府レベルでも進む可能性が高いと見られている。当面は行政・立法・司法の三権を共和党と保守派が占めることとなる。トランプ氏は自らが掲げる政策を推し進める絶好の環境といえる一方、三権分立が監視機能を果たせず権威主義的な政権になる危険性も指摘されている。明日は移民政策を巡って揺れるアメリカの姿を伝える。
先月アサド政権が崩壊したシリア、暫定政権が復興へ向け外交活動を活発化している。2日、シェイバニ外相は初めての外国訪問としてサウジアラビアを訪れ、5日にはカタールを訪れムハンマド首相兼外相と会談した。暫定政権側からは復興・新政府樹立へのロードマップの説明、カタール側は人道支援などについて意見を交わした。アサド政権の後ろ盾となってきたロシアやイラン以外の国々との新たな外交関係の構築を模索しているとみられる。
スペインの首都マドリードに現れたのは子どもたちが待ちに待った東方の三賢人。キリストの誕生を祝ったとされスペインではサンタクロースではなくこの三賢人がプレゼントを運んでくるそう。
この時期恒例の8万人のボランティアが米国など各地で科学者に協力し鳥の数を集計した。
ロシア人研究者たちが極東サハ共和党の氷の中から取り出したのは5万年前のものとされるマンモス。1歳半のメスとみられ体重180キロほど。おそらく世界で最も保存状態が良いマンモスだという。永久凍土が冷凍庫の役割を果たしたという。マンモスの進化と生態について貴重な情報が得られる。
日本製鉄による米国の大手鉄鋼メーカー「USスチール」の買収計画にバイデン大統領が禁止命令を出したのに対し、日本製鉄とUSスチールは米国憲法上の規制手続きに違反しているなどとして大統領の禁止命令とシビウス(対米外国投資委員会)の審査の無効を求める裁判を米国で起こしたと発表した。
北朝鮮はきょう首都平壌付近から日本海に向けミサイル一発を発射した。極超音速ミサイルの可能性があるという。日本の防衛省によると日本のEEZ外側の日本海に落下したと推定。今回のミサイルは米国のブリンケン国務長官が韓国でチョ・テヨル外相と会談中に発射。韓国メディアはトランプ次期大統領の就任を2週間後に控え、北朝鮮には米国の出方を伺う狙いがあったのではとの見方を伝えている。
米国でゴールデングローブ賞が発表され、「SHOGUN 将軍」が作品賞をはじめ4冠となった。「SHOGUN将軍」は真田広之さんがプロデュースと主演を務めテレビドラマ部門の作品賞を受賞。テレビドラマ部門の主演男優賞に真田広之さん、主演女優賞にアンナ・サワイさん、助演男優賞に浅野忠信さんが受賞。ノミネートされた4つすべてで受賞となった。「SHOGUN 将軍」は去年9月のエミー賞でも作品賞など18の賞を受賞。
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きょうはこれで失礼しますと出演者が言い、挨拶した。
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