なぜトランプ氏は性的マイノリティの権利を制限するのか。近年、アメリカでは民主党政権によって性的マイノリティの権利拡大が進められてきたが、そのペースが早かったこともあり国民の納得を得られているとは言えない状況。特にトランスジェンダーを巡ってはスポーツやトイレの問題で論争が繰り広げられている。こうした中、共和党が強い州ではトランスジェンダーの権利を制限する法律が相次いで成立している。トランプ政権により法的な制限が連邦政府レベルでも進む可能性が高いと見られている。当面は行政・立法・司法の三権を共和党と保守派が占めることとなる。トランプ氏は自らが掲げる政策を推し進める絶好の環境といえる一方、三権分立が監視機能を果たせず権威主義的な政権になる危険性も指摘されている。明日は移民政策を巡って揺れるアメリカの姿を伝える。