ひるおび (ニュース)
日本の文化・折り紙を題材にしたフルCGアニメーションで、学生アカデミー賞銀賞を受賞した金森慧に、八代英輝が直撃取材。案内されたのは作品づくりに没頭した自習室。大学4年生の春から毎日7時間作業する生活を約1年続けたという。金森のこだわりは折り紙の形状と、日本文化の美しさを忠実に表現すること。CGアニメーションの細部には手折り感を感じることが出来る鶴や桜といった日本的モチーフが散りばめられている。日本舞踊を舞うオリジナルキャラクターも、実際に折り紙で作成してからCGで制作。その工程も省略することなく作り上げたキャラクターは、約1000体以上。更にこだわったのは「厚み」による質感。CG制作では折り紙を折った際に生まれる厚みの表現が難しく、金森は独自の工夫で表現した。これまでのCG再現では、折り合わせた面と面がぴったりと重なり、厚さを表現することが出来なかった。更に取材を続けると、金森の技術力を象徴する興味深いエピソードが。実際にカエルを折ると2分ほどで完成するが、CG制作では2週間程度かかったという。大学で金森に3GCGを教えた古岩教授は「CG制作の現場にいる人間としては『Origami』はやりたくない」と話す。こだわりポイント3として「千羽の鶴」がある。金森のこだわりは安易にコピペをしない。他にも、紙の状態から起き上がって羽ばたく鶴や、起き上がりが逆のパターンなど、9パターンの動きを使って実際に千羽の鶴を飛ばしている。番組ではOrigamiのすごさを追求するべく、先日、アジア最大級のコンテンツ授賞式で「幽☆遊☆白書」が視覚効果賞でグランプリを受賞。この作品でVFXプロデューサーを担当した赤羽智史に「Origami」を見てもらった。赤羽が特に注目したのはクライマックスシーンだという。