列島ニュース (金沢局 昼のニュース)
「七尾美術展」は金沢市の県立歴史博物館で開かれているもので、能登半島地震で被害を受けたため休館が続いている七尾美術館が所蔵する美術品や工芸品など合計110点あまりが展示されている。七尾美術館は1995年に開館したが、地元出身の実業家・池田文夫氏が収集した美術品などを所蔵することが設立のきっかけとなった。展示会では池田氏が収集した茶道に使われる茶碗やお皿なども紹介されている。また、いまの七尾市で生まれ安土・桃山時代に絵師として活躍した長谷川等伯の「十六羅漢図」は、市内の寺から七尾美術館に預けられていたため、能登半島地震による被害を免れた。400年以上前に描かれた仏画で、釈迦の弟子・羅漢が水墨を基調に力強く描かれている。この展示会は今月17日まで金沢市・県立歴史博物館で開かれている。