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急上昇する長期金利について。住宅ローンの固定金利や定期預金の利息に関わる金利だが、おとといは一時1．57％台と2008年以来の高い水準になった。上昇の背景にあるのが、日銀がこの先も利上げをするとの見方。それに加え、国債の需要も影響している。長期金利とは、10年物の国債の利回りのことだが、国債は金利が上がれば価格が下がるという関係にある。国債が安い理由は「今は欲しくない」という機関投資家が多く、急な金利の上昇が影響している。このまま金利が上がっていくと、価格はさらに安くなる。すると機関投資家は「今、国債を買っても、損をするリスクがある」と思ってしまう。専門家からは、今月中に長期金利は1．6％に届くという予想も出てきている。そうなると、住宅ローンの負担や国債を多く発行している政府の利払いも増えていくことになる。長期金利は、経済の体温計だといわれる。今の水準は経済の実態に合った適温だといえるのか、推移を気にして見ていく必要がある。
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