NHKニュース7 (ニュース)
大阪・関西万博まで1か月。万博の会場できょう披露されたのは、来場客を乗せるEVバス。特定の条件の下でドライバーが不要となる「レベル4」相当の自動運転技術を導入している。企業などがみずから建設するパビリオンでは、開幕に先駆けて、展示内容が報道陣に公開されている。「未来の都市」をテーマに、国内12の企業や団体が出展するパビリオンでは、乗り物を降りずに、鉄道や飛行機などを自由に乗り継げる交通システムなどが紹介される。また、楕円形のデザインが特徴の「電力館」では機械や人が動いた際の振動を電気に変換するなど、エネルギー関連の次世代技術を楽しみながら学べる展示が用意されている。大屋根リングを見ながら開幕を待ちわびているのが、愛知県瀬戸市の山田外美代さん。万博に毎日通うため、去年12月、会場の近くに部屋を借りた。山田さんが万博のとりこになったのは、20年前の愛知万博がきっかけ。毎日会場に通い、一躍有名になった。
大阪・関西万博まで1か月。海外の参加国がみずから建設する42のパビリオンのうち、現時点で建設を終えたのは8つ。関係者からは、工事の遅れを懸念する声も出ている。そして、前売券の販売状況も、今月5日時点で、およそ806万枚と目標の1400万枚を下回っている。博覧会協会では当初、並ばない万博を目指して、インターネットで名前などを登録したうえで、前売りの電子チケットを購入し、入場日時やパビリオンを予約することを原則としていた。しかし、手続きが複雑だという指摘もあり、当日券の販売を決めるなど、戦略の見直しを迫られている。万博の開幕まで1か月。来月4日から6日にかけては、試験的に来場者を招いて、運営上の課題を最終確認することにしている。