モーサテ (ニュース)
野村グループ・石光一彰の解説。石光さんは「相場が軟調なのは最近の軟調な経済指標を受けて景気悪化への懸念が高まっていることが影響している。去年の好調な相場を牽引してきた巨大IT7社マグニフィセント・セブンも決算で業績が堅調だったにもかかわらず株価は高値から1割以上下落していて相場を押し下げる要因になっている。今回の決算シーズンではトランプ政権の関税強化への警戒から業績見通しが市場予想を下回る企業も多くあった。その結果売上高や利益が良くても株価は下がってしまうということが起きている。そんな中、今後いい業績予想を見込める可能性があると注目しているのは主要銘柄に比べて時価総額が小さい小型株。S&P600はS&P500と比較してアナリストによる一株利益の改善が見込まれている。小型株はアメリカ国内の売上比率も大きいため関税の影響を受けにくいためだと推察している。今の景気悪化懸念がFRBによる利下げ予想につながっている。金融政策にも影響を与える雇用統計で弱い結果が出た場合、利下げへの期待が高まり株価が上昇する可能性は捨てきれない。野村では、明日の雇用統計は前月比プラス18.5万人と予想しているが、中期的には雇用者数の伸びは減速すると見ており、雇用動向がFRBの判断にどう影響するのか注目している」などと述べた。