イット! (ニュース)
韓国第2の都市・釜山が今消滅の危機にたっている。ソウルでは住宅価格が高騰している。6月発表の世界物価マップではソウルのマンション販売価格が4位になった。ソウルのマンション平均価格は過去8年で倍以上に上昇しているが、新築の9割以上が半年以内に売れている。背景にあるのは首都圏への人口一極集中。韓国の全人口の半分以上がソウル首都圏に暮らしている。その反動で地方は危機にひんしている。政府は韓国第2の都市・釜山が消滅危機にあると発表。釜山市内北部の新築マンションは去年7月に完成したが、2世帯のみ居住。地方の新築マンションの入居率は5割ほど。釜山駅から車で約10分、かつての街の中心地では空き家問題が深刻化している。釜山では30年で人口が約60万人減少。2050年までに高齢化率が50%を超える可能性があり消滅危険地域に分類された。釜山大学の周囲ではスラム化が懸念されている。全国228自治体のうち半数以上が消滅危機にあり、韓国政府は機能の移転を検討するなど、地方分権の強化を目指している。