食材に電気…物価高の波 11年ぶりに倒産”1万件超”

2025年1月14日放送 16:36 - 16:40 TBS
Nスタ 注目!きょうのイチメン

埼玉県にある居酒屋、去年末に20年の歴史に終止符を打つ。リーズナブルな居酒屋として地元の常連客が多く訪れていた。閉店した居酒屋の店主の話。店の経営を襲ったのは物価高の波。食材や油、電気代、ガス代などあらゆる物が高騰。大幅な値上げには踏み切れず。価格転嫁が難しく体力的にも店を続けるのは難しいと店を畳むことを決める。閉店から2週間、厨房機器の買取業者が訪れる。テンポスバスターズは閉店した飲食店から冷蔵庫、シンク、コンロなどを買い取りクリーニングなどを実施し中古として販売。冷蔵庫など約17万円で買い取り。去年だけで1万6500件ほどの問い合わせがあり、前年比で3000件ほど増加。なかでも目立ったのがラーメン店。テンポスバスターズ・中古事業部・高橋課長は「価格競争とかになってしまうと食材原価が上がりすぎてやむなく資金が回らなくなって閉店を考える方が多い」。きょう公表された東京商工リサーチの調査によると、2024年の飲食業の倒産はラーメン店や焼き肉店など992件。過去最多を更新。企業の倒産は1万6件と前年比で15%増加。11年ぶりに1万件を突破。東京商工リサーチ・情報部・坂田課長は「コロナ禍から普段の平時の状況に経済環境が戻ってきている中でついてこれない企業が脱落している」。これまではコロナ関連の給付金や融資で生き残ることができたが、物価や賃金の上昇により儲からない企業の淘汰が進んだと指摘する。


キーワード
東京商工リサーチ川口市(埼玉)テンポスバスターズ

TVでた蔵 関連記事…

飲食業は過去最多 ”1万件超”倒産の理由とは (TBS NEWS 2025/1/15 3:45

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.