黄金のマスクに秘められた謎 ツタンカーメン一族 驚きの真実

2024年4月4日放送 1:08 - 1:22 NHK総合
NHKスペシャル エジプト悠久の王国 プロローグ ピラミッド透視とファラオの謎

2015年、黄金のマスクが別人のものだったという説が浮上。イギリスの考古学者が根拠の1つとしてあげたのがマスクに書かれたツタンカーメンの名前。よくみると細かな傷がついていて、「ネフェルティティ」の名前が刻まれていた痕跡だという。ネフェルティティはツタンカーメン義理の母に当たる近年の研究でマスクはいくつかのパーツからできていることが分かった。こうしたことから、もともとネフェルティティのものだったが、顔の部分だけがツタンカーメンのために造られたという。ネフェルティティはファラオだけに許された王冠を被っていたとされる。
ネフェルティティの夫であり、ツタンカーメンの父だったアクエンアテンに人形棺の顔は割られ、名前も削られていた。これは来世での復活再生を許さないという意味が込められている。アクエンアテンが築いた都・アマルナ。砂の中に3300年前の住居などの跡が残る。アクエンアテンは人々を酷使して神殿建設をつくらせたが、これは宗教改革の一貫。古代エジプトは多神教国家だったが、アクエンアテンはすべて否定し、像や神殿を破壊。自らが信じるアテン神だけを祀る、一神教の聖地としてアマルナを築いた。しかし改革の最中にアクエンアテンが死亡。残された碑にはツタンカーメンが多神教を復活させたことが刻まれているが、この時まだ12歳。早い復興実現には、ネフェルティティがファラオとして土台を作り、橋渡ししたからだと考えられる。
ツタンカーメンの墓からは女性の姿をかたどった副葬品が数多く見つかっている。これらもネフェルティティのものだったのではないか?AIを用いた顔認証技術を研究する電気通信大学の柳井教授の元、顔を復元してもらった。たくさんの副葬品の素顔を生成し、ツタンカーメンとネフェルティティどちらに似ているか検証すると、ネフェルティティの副葬品と判定されたものもあった。ネフェルティティの墓やミイラはみつかていない。


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