モーサテ (マーケット情報)
大和証券キャピタルマーケッツアメリカ・高橋諒至氏が解説。高橋氏は「トランプ大統領の方針転換が続き相場の値動きが落ち着くまではもうしばらくかかると見ているが最悪期は抜けた可能性もある。関税の一部停止が発表された9日はS&P500が9.5%上げ、2008年以来の上昇率となった。2005年以降にS&P500が5%以上上昇したタイミングを見ると調整後の底打ち局面で多く見られる。今回も底打ちを示唆している可能性が考えられる」などと述べた。注目セクターについて高橋氏は「投資家心理が落ち着けば優良株の押し目買いが進むとみている。企業の純利益とソフトウェア投資を比較したグラフを見るとリーマンショックやコロナショックの際に純利益は落ち込んでいるがソフトウェア投資は落ち込んでいない。サービスの基盤となるソフトへの投資を減らすハードルは高く削減の対象になりにくい。マイクロソフトは顧客基盤が大きく不確実性が高いなかでも堅調な業績に期待できる。ソフトウェアなどは関税の直接的な影響を受けないことも安心感につながる。日本でも数年ほどで米株投資を始めた方も多いと聞いている。不安を感じている方も多いと思うが米株は過去何度も厳しい局面を乗り越えてきた、しばらくは株価の上下動は続くかもしれないが長期的な目線で選定し投資を続けていただきたい」などと述べた。