モーサテ 日経朝特急
QRコード決済大手のPayPayが、1回あたりの決済上限額を50万円から100万円に引き上げたことが分かった。PayPayは、2018年の開始当初は少額決済が主流だったが、最近は家電量販店での買い物など高額の決済も多く、消費者が50万円を超える支払いをしようとして決済が失敗となる事例も増えていた。決済上限の引き上げを契機に、旅行や高級ブランド品を取り扱う加盟店の獲得も加速し、需要の取り込みを目指す。PayPayは、勝者総取りを狙い、開業から5年で10兆円の決済取扱高を達成し、カード子会社を含めれば4年で到達した。もっとも23年度の連結決済取扱高は12兆5000億円と、先行する楽天カードや三井住友カードとの開きは大きく、事業強化で追い上げを狙う。(日経電子版)