TBS NEWS (ニュース)
高知県南国市では新米の収穫が始まっている。収穫されていたのは高知県独自のブランド米「南国そだち」。全国的にも早い7月から収穫が始まる極早生品種。武市竜人さんは代々この地で米作りを行っている。刈り取った稲は機械にかけて玄米にし品質の良いコメと悪いコメを選別するが、コメの生育は例年通りだが6月からの記録的な猛暑によりコメの品質が下がったという。今月刈り取られたコメは早くも地元のスーパーなどで販売が始まっている。武市さんは、猛暑が今後のコメ価格に影響するとみている。農林水産省が発表したスーパーで販売されたコメ5kgの平均価格は前の週より13円下がって3589円だった。8週連続の値下がりで、3500円台になるのは今年1月以来およそ半年ぶり。しかしコシヒカリなどの銘柄米は前の週より12円の値下がりで4261円と依然高止まりしたまま。JAがコメを集荷する際に農家に前払いする概算金については、「南国そだち」が60キロ2万2700円と去年より7200円高くなっており、今後のコメ価格に影響が出てくる。銘柄米が消費者が納得する価格まで下がるかが今後の焦点になる。