イット! (ニュース)
雨が降りしきる東京・表参道に、ひときわ熱く盛り上がる場所があった。午前7時40分、「Apple表参道店」の前には、悪天候にもかかわらず、お客さんたちが並び始めていた。お客さんたちのお目当ては、「iPhone」や「AppleWatch」などを生み出したAppleが手掛ける注目の新商品で、きょう、日本初上陸を果たした。午前8時、店がオープンすると、店員が拍手で出迎え、並んでいたお客さんが続々と店の中に入っていった。きょう、日本でも販売が始まったのはゴーグル型端末「ビジョン・プロ」で、目の部分に装着すると、現実の視界の中に浮かんでいるよう巨大な画面が表示され、臨場感ある映像やゲームが楽しめる。コントローラーはいらず、目や指の動き、声だけでアプリを操作することができる。SF映画さながらの最新テクノロジーを体験したお客さんは、興奮しっぱなし。購入者は「こうやって…目が見えるんですよ。一瞬、体が動いてしまい、ビックリしてしまうくらい臨場感の塊」と話す。大迫力の映像体験のほか、3Dカメラ撮影もできる「ビジョン・プロ」の価格は59万9800円からで、購入者は「正直ちょっと高い。新しい狭いの第一歩を先に踏み出してみたい」と話す。IT関係の会社を経営する小西さんは、自宅での仕事を効率化しようと「ビジョン・プロ」を購入した。早速、ゴーグル型の端末を装着し、ベッドで寝ながら仕事を始めようとしたところで、すぐに新しさを実感した小西さんは、「不思議な感じはします。ガラケーからスマホになったときの違和感に近い。いいですね、すごく面白い」と話し、操作に慣れれば“場所を選ばずに仕事ができる”と期待を寄せている。「iPhone」で世界を変えたAppleのニューアイテムが、今度は世界をどこまで変えるのか注目だという。