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AIへの巨額投資が続く中でデータセンターを運営するハイパースケーラーに新たな動きが出てきている。大規模なデータセンターは電力とともに大量の水を使用するのが特徴。今月に入り各社が水の利用に関する積極的な開示に乗り出している。アマゾンはこれまでデータセンターの年間の水使用量を非公表としてきたが、初めて具体的なデータを公表した。グーグルも従来から進めてきた水資源管理の考え方を改めて推理し公表している。これまでデータセンターの水問題は地域住民との摩擦という側面が中心だったが、足元では投資家からの開示圧力や水不足による建設計画の頓挫という市場のリスク要因としても意識されるようになっていることが要因だと考えられる。生成AIを支えるデータセンターではサーバーなどから大量の熱が発生するため、大量の冷却用の水が必要。アメリカのデータセンターにおける水需要は2023年の約170億ガロンから2028年には最大730億ガロンまで拡大する可能性があるとの試算もある。これは約240万人分の生活用水の年間使用量に匹敵する規模。アメリカで稼働中または計画中のデータセンターの立地を示したデータを紹介。いずれも約3分の2がアリゾナ州やネバダ州、テキサス西部など過去1年間に干ばつを経験した地域に位置している。企業側は土地の安さや税制優遇、乾燥した気候ゆえの機材の腐食リスクの低さなどを理由にこれらの地域を選考しているようだが、もともと水資源が限られる地域だけに近隣住民が懸念するのも自然な流れ。AI相場の制約となり得る代表的なリスクにはデータセンターで使用するための電力の不足が上げられるが、これに加えて水資源を巡る問題についてもリスクの一つとしてしっかりと認識しておく必要がある。
