NO WAR プロジェクト つなぐ、つながる 速度遅い水上機 無謀な”下駄履き特攻”

2024年8月13日放送 11:39 - 11:42 TBS
ひるおび! JNN NEWS

海面を滑走路代わりにして飛び立つ水上飛行機を旧日本海軍は数多く運用していた。大戦末期には速度の遅いその水上機まで特攻に使われていた。福岡県糸島市の一角に建つ記念碑。終戦間近の数か月、海軍の「秘匿基地」、玄界航空基地があったことを伝えるもの。機体は松林に隠され兵士は民家に分かれて宿泊。志摩歴史資料館に基地で運用されていた零式水上偵察機の部品が展示されている。零式水上偵察機は、翼の下に浮きがあり水面から発着する飛行機で、主に偵察任務に使われていた。国内で唯一、見ることができるのが鹿児島県南さつま市の万世特攻平和祈念館。機体は玄界航空基地の所属で、沖縄方面の偵察から帰る途中に不時着したもの。アメリカ軍は「速度が遅い」と報告している。水上機44機が82人を乗せ指宿海軍航空基地から片道燃料で爆弾を抱えて飛び立った。速度が遅い水上機による特攻はフロートを下駄に例えて「下駄履き特攻」と呼ばれた。


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