列島ニュース 岡山局 昼のニュース
一部の物質が有害とされる有機フッ素化合物「PFAS」の濃度を下げる技術の実証事業で、吉備中央町では土を採集するための掘削作業がきのうから始まっている。吉備中央町では浄水場から高濃度のPFASが検出され、おととし、発生源とみられる使用済み活性炭を入れた袋が撤去された後も県が水質調査を続けている。現在は対策が講じられ、浄水場の水は飲料水として使用できる状態になっているが、活性炭が置かれていた付近の沢では先月の調査でも国の指針値の1680倍のPFASが検出されている。使用済み活性炭が置かれていた現場の土を採集する掘削が始まり、作業員が重機で掘った土を1トンずつ大きな袋に入れた。掘削は11月上旬まで行われる予定で、環境省は集めた土を粒子の大きさごとに分けて洗浄するなど、PFASの濃度を効果的に下げるための知見を得ようと行う実証事業に使用する。