2024年12月11日放送 8:15 - 8:55 NHK総合

あさイチ
みんなで語ろう きょうだいへのモヤモヤ

出演者
鈴木奈穂子 博多大吉(博多華丸・大吉) 博多華丸(博多華丸・大吉) くわばたりえ 亜生(ミキ) 昴生(ミキ) 
(特集)
モヤモヤしている人 多いようで… きょうだい関係

兄弟にモヤモヤすることはあるか。大人になっても兄弟にモヤモヤした思いを抱えている人は8割以上に及んだ。そんなモヤモヤを楽にするヒントを、こっちのけんとさんに聞く。こっちのけんとさんの兄は菅田将暉さん、弟は菅生新樹さん。兄と弟は社交的だがけんとさんは家の中でゲームをしているようなタイプで、兄が芸能界デビュー後「菅田将暉の弟」と言われるようになってからは”見られてもいいような人間にならないと”と決意し生きてきたと話す。大学卒業後”自分は安定した仕事についたほうがいい”とサラリーマンになったが、プレッシャーが裏目に出てうつ病にかかってしまったとのこと。

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こっちのけんと第75回NHK紅白歌合戦菅生新樹菅田将暉連続テレビ小説 おむすび
みんなで語ろう!きょうだいへのモヤモヤ

兄弟へのモヤモヤ。ミキ2人に兄弟のモヤモヤについて聞くと、亜生さんは「小さい頃の兄弟喧嘩で兄がかばわれる事があった」と話す一方、昴生さんは亜生さんに対しコンプレックスなど抱いたことは1度もないと話した。またくわばたりえさんは弟がいて、弟から「お姉ちゃんが一番かわいがられている」と言われていたと話した。視聴者に大人になってからも感じる兄弟へのモヤモヤについて聞いた所、性格・人生観の不一致、義きょうだいと不仲なども寄せられた。

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優秀な兄弟へのコンプレックス どう乗り越えた?

こっちのけんとさんの兄弟コンプレックス克服秘話。母との関係性の変化が大きいと話す。兄と一緒にゲームをしていた際ゲームのうまさに兄から驚かれた所を母が見ていて、その日を堺に母も一緒にゲームをして話しかけてくるようになり、自分の性質が「1人で集中できる強み」だと考え方がポジティブになったと話す。また大学生の頃、兄から褒められた経験も克服のきっかけになったという。「自分の良さ」に目を向けられたことで、兄弟と比べる気持ちは徐々に消えていったと話した。

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こっちのけんと菅田将暉

こっちのけんとさんの兄弟コンプレックスの克服秘話に対し、博多華丸は「ぐうのねも出ないくらい素敵な家族」だと答えた。克服秘話の中にあった家族でカラオケに行ったエピソードに対し博多大吉は「家族の中でけんとさんの歌が飛び抜けてうまかったと話していた」と話した。

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こっちのけんと
きょうだいへの不満1位 きょうだい間の不公平

きょうだいへの不満1位、きょうだい間の不公平。子育てをする中で、きょうだい間の経済格差について悩むカエデさん。いい企業に入った弟は、中学校から子どもを私立に通わせたり、妹は海外赴任の夫について海外に行ったりという経験がある。そこだけ見ても全然違う状況に、きょうだい間格差って何だろうといまだに涙が出ると話した。

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きょうだい間の不公平。カエデさんの感じるきょうだい格差の始まりは、約50年前の幼少期にまでさかのぼるという。記憶の中で自分を姉だと意識したのは3~4歳ごろ、「しっかりしているね」と呪いのように言われてきたと話すカエデさん。3人きょうだいの長女として育ったカエデさんは、物心ついたころから妹弟の世話をしてきた。カエデさんが体調を崩した時には弟の世話で手一杯な母から、ひとりで病院へ行くように言われたこともあったという。長女は親の期待に応えてこそ、しっかりしていることがアイデンティティーで、下の面倒をみてこその存在価値だった。妹が自分と同じ年齢になったときに、それは求められない。

きょうだい間の不公平。カエデさんは親の期待通り、妹や弟のためにと尽くしてきたことが裏目に出始めたのが高校受験の時だった。当時カエデさんには憧れの私立高校があったとのこと、しかし母親からは公立高校へ行くように言われてしまう。カエデさんは、下にきょうだいがいるし、きょうだい達も当然公立高校へ行くのだろうから仕方ないと思ったという。長女として親の希望をかなえる生き方が染みついていたカエデさんは公立高校へ進学、しかしその翌年に妹が進学したのは私立高校だった。希望した進路ではなかったものの、充実した高校生活を送ったというカエデさんだが、大学受験の進路相談できょうだいへのモヤモヤがさらに深まる出来事が起こる。

きょうだい間の不公平。三者面談で大学について親に相談したというカエデさん、その際「あなたは大学にはいかせられないわよ」と軽く言われてしまったという。カエデさんは、また貧乏くじは私かと感じたと話す。自分が4年制の大学に行くことで下が行けなくなるという遠慮や、行きたいと言うことで親に負担をかけるという遠慮など、わがままを言えなかったという。その後カエデさんは資格を取って就職し、50代になる今までやりがいを持って仕事に取り組んできたとのこと、しかし4年制大学を卒業した妹や弟の暮らしぶりを目にするたびにやりきれない思いが募るという。親となった今では、経済的な理由などあるのはわかるので全部を恨んではいないが、きょうだい順とは、自分が下だったら、と考えたこともあるという。

きょうだい間の不公平 「長女はつらいよ」

きょうだい間の不満について、専門家に話しを聞くと。幼少期のころの些細なことを吐き出せないまま積み重なっていき、ある日突然溢れ出てしまうということはよくあるとのこと。幼少期に親から言われたことを大人になってから親に問いただした際に、親は言ったことすら覚えていないということもよくあることだという。

きょうだいへの不満1位 きょうだい間の不公平

きょうだいへの不満、妹側からの訴え。実家で母と二人暮らしの関西地方在住のカズエさんは、兄が帰省するたびにモヤモヤすると話す。兄が家を出ているからというのもあるが、家のことを手伝わないなど「兄は許されるが、妹は許されない」ことが多々あり、特別感が兄にはあると感じるという。日々母の生活を支える自分と、実家に帰っても上げ膳据え膳の兄。その差は今に始まったことではないとカズエさんは感じているという。

きょうだいへの不満について。カズエさんが特に幼い頃に気になっていたのは、怒られる頻度だという。いたずらをしたり、喧嘩をしたりした際、しかられるのは妹だけだったとのこと。なぜ親はきょうだいによって態度を変えるのか、当時は腑に落ちなかったものの今は思い当たる節があるという。カズエさん曰く、この年代の母親は「長男は家の大事な跡取り」という考えで、大事に守っているのでは。そういう考え方で妹の扱いと違うのかな。ずるいなといつも思っていたと話す一方、そういう風に自分も育てられてきたので、なんでも兄を優先的にしなければというのが自分の中にもあるという。最後にカズエさんは、きょうだい順って不平等だな、とこぼした。

きょうだい間の不公平 「長男はずるい」/きょうだい関係のお悩み モヤモヤを抱く罪悪感/きょうだい仲が壊れやすい 要注意!タイミング/大人のきょうだいとうまく付き合うコツ

スタジオではきょうだい間の不公平について、親の年代の関係性もあるという話になった。きょうだい間の不公平「長男はずるい」という不満は、特に50代前後の人に不公平感を訴えている人が多くみられるという。専門家によると、今の50代前後の人の親世代は戦前のきょうだい関係で、家・財産は長子が継ぐという考え方が強く、法律や制度が変わってもなかなか変わりにくい。現代の平等・公平の考え方とのギャップにモヤモヤが生れるのではないかと話した。

きょうだい間の不満に罪悪感を感じてしまうという人の意見に対し専門家は、きょうだいは助け合うものという考え方が強く浸透していて、不満を漏らすことは後ろめたいという意識も生まれやすくなっているが、きょうだい仲が悪いのは当人同士の性格だけの問題ではなく、社会の変化や時代の流れの影響もあるためあまり罪悪感を持たなくても良いのではないかと話した。

きょうだい仲が激変するかもしれない、要注意タイミング。1つ目は「結婚・出産」義きょうだいとの関係性が新たに生まれたり、孫の待遇の差が生まれることによってきょうだい関係がギクシャクする可能性があるとのこと。2つ目は「親の介護」負担の差などから不公平感が生まれやすいとのこと。3つ目は「親の死去」相続の不公平感や、親が亡くなったことにより疎遠になりやすくなるとのこと。専門家は、それぞれのライフスタイルが変わってきている世代だからこそ、コミュニケーションを取っておくのが大事なのではと話した。

大人のきょうだいとうまく付き合うコツ

大人のきょうだいとうまく付き合うコツ。首都圏在住の50代カオルさんは4人きょうだいの長女で、今でこそきょうだい仲は良好だが20代半ばまでは妹たちとの争いが絶えなかったという。憎しみさえ感じるときもあったと話すカオルさんだが、きょうだい仲が変わったきっかけは出産だった。偶然妹たちと出産時期が重なり、共通の喜びと悩みがお互いにできて同志のようになったという。姉妹同士モヤモヤしないため行っていた工夫は、互いの子供の成長を自慢しないなど比較しやすい話題は避けるようにしていたとのこと。カオルさんの場合、どうしても言いたい時には代わりに母親に話していたとのこと。母には妹には絶対に言わないようにとくぎを刺した上で話していたという。きょうだいだからこそ引いたところは必要だというカオルさん、どっぷり甘えないし甘えられたりもしない、きょうだい関係は”親しきなかにも礼儀あり”が大事だという。

きょうだいが好きじゃなくてもできる一工夫。愛知県在住のトモさんは、長年コンプレックスを感じてきた兄に対して、秘かな憂さ晴らしをしているという。その名も「心のポイ活」自分が頑張ったときや運が良かったときに、「兄に勝った」と思えたら加点するという。心のポイ活を始めるまでは兄と顔を合わせるたびにコンプレックスに苛まされたというが、今では全く違う心持ちに変わったという。気持ちの中では、人間的に兄に勝ったと思えて楽になったと話すトモさん。誰にも迷惑をかけず、ひそかな楽しみとして行っているので今後も続けようと思っていると話した。

大人のきょうだいとうまく付き合うコツについてトーク。専門家は、高齢でも仲の良いきょうだいは距離感を大切にしている人が多い印象、それぞれの適正な距離感を大事にすることでモヤモヤ感も変わるのでは、など話した。家庭問題情報センターでは家族の問題について無料電話相談を行っている。また親の声掛けなどについて、後日放送予定。

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