- 出演者
- 市村正親 丸山桂里奈 井口浩之(ウエストランド)
オープニング映像。きょうのテーマは「食中毒」。
- キーワード
- 食中毒
食中毒の主な原因はウイルス・寄生虫・細菌による食中毒。今回は細菌による食中毒に注目。細菌には病原性大腸菌(O157)やサルモネラ、カンピロバクターなど様々な菌がある。細菌による食中毒は日本で年間約4000人ほど報告されている。しかし、これは氷山の一角。報告されていない隠れ食中毒の人がたくさんいると考えられている。食中毒予防の3原則は「つけない」「増やさない」「やっつける」。
ある調査によると、市販の鶏肉のうち約40%にはカンピロバクターという食中毒菌がいるとされる。鶏肉だけに限らず、他の肉や魚、卵など、生の食材によって食中毒菌が家に持ち込まれている。番組ではある実験を行った。鶏肉に手洗いがよくできているかを調べる蛍光クリームを塗り込み、これを鶏肉の表面にいる菌に見立て、調理する過程でどれだけ広がるかを調査。結果、鶏肉を扱った器具はもちろん、フライパンの持ち手やハンドソープにまで強い光が。さらに、付け合わせのサラダにまで。
菌をつけないためにどんな工夫がされているのか、給食センターを取材。まずは服装チェックから。白衣の乱れや手袋の破れなどがないか、二人一組で確認を行う。そして野菜のチェック。傷んでいたり異物が入っていないか、一つ一つ確認する。肉には特に注意を払う。肉類は搬入から最後の加熱調理まで野菜を扱うスペースと被らないよう、通るルートを完全に分けている。加熱の際には複数箇所で温度チェック。徹底的な食中毒予防の中でも最も重要としているのが手洗い。触るものが変わるごとに手洗いしているという。
黄色ブドウ球菌は分裂を繰り返し、7時間後には1個から100万個に増殖する。体に害を成す目安は10万個。つまり、食べ物に1個だけでも付いていると6時間で到達してしまう。菌が増える条件の一つが「温度」。冷蔵庫や冷凍庫で冷やせば菌の増殖はほぼ抑えられるとされているが、リステリアという菌は冷蔵庫で増える。このリステリアによる食中毒は一度発症すると致死率20%とされる。
キッチンで菌が多い場所を調査。どの家庭も、排水口が最も多く、次いでスポンジ、シンクという結果となった。スポンジの菌を激減させるには、洗った後によく絞り、十分な量の洗剤を浸透させて置いておく。
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腹痛・下痢・嘔吐・吐き気・血便などの症状があり、食中毒の疑いがある場合は早めに受診すること。こまめな水分補給を忘れずに。自己判断で下痢止めをのまないこと。幼児・高齢者・妊娠中の人や持病がある人は特に注意。
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エンディング映像。
次回予告が流れた。