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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(はじまりは古都にあり 京都極上カルチャー図鑑)
畳のルーツ
古都ゆかりの文化のルーツをひもとく。今回のテーマは畳。かつて都が置かれた京都では畳は王朝文化と共に広がった。約1300年前の文献に敷物を指すものとして登場、鎌倉時代には宮中の貴族が使っている。1752年創業の畳屋では天皇のための特別な畳・玉座を作ってきた。
受け継がれる畳づくりの技
1859年創業の畳屋の六代目・高室さん。京都では常に畳の需要があり、今も手縫いで畳をつくっている。畳はわらを圧縮してつくる畳床、い草の茎で編む畳表、畳縁から成り、それぞれ専門の職人が手掛ける。高室さんの店ではこの3つを仕入れて部屋の寸法に応じて仕上げを行う。角が揃い、表が平らな心地よい畳は代々受け継がれてきた職人の技によって生み出される。
茶道の所作と畳
畳が育んだ座の文化の代表が茶の湯。茶室の所作では畳の縁や目が大事な基準となる。畳の縁の延長線上に膝を揃えて座り、釜を置く敷板の位置は縁から16目に合わせ、左の縁から7つ目に釜を置き、周りの道具を置く。道具を置く場所や亭主の座る位置、客の座る場所も畳の目が基準。茶の湯では敷居や畳の縁を踏まないこと、すり足で歩くなど、畳の上の所作でも決まりがある。
(エンディング)
エンディング
畳が生まれて1300年。かつて高貴な人しか座れなかった畳は長い歴史の中で人々の生活に欠かせないものになあり、座の文化を生み出す原動力ともなった。