- 出演者
- 岩渕梢
明日発行される新しいお札について。新しいお札の発行は2004年以来20年ぶり。1万円、5000円、1000円この3種類で、表の顔は渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎に変わる。注目ポイントは、2点。お札を新しくする理由でもあるが、まずは偽造を防ぐための新しい技術、例えば世界で初めてとなる3Dホログラムが導入されている。お札を斜めに傾けると肖像が立体的に動いて見える。2つ目がユニバーサルデザインの強化。目の不自由な方や外国から訪れた方でも金額が分かりやすいよう、例えば指で触って分かる識別マークをそれぞれ違う位置に配置したり、アラビア数字をこれまでより大きくしたりしている。新しいお札は国立印刷局の4つの工場で作られ、日銀の本店と全国32の支店で52億枚が保管されている。明日午前8時以降、各金融機関が日銀に預けているお金を引き出す形で持ち帰って順次、各地の支店や郵便局などに運ぶ。2004年に今のお札が発行された時は1年間で60%程が新しいお札に切り替わったという。
メガバンクは原則、今月4日以降新しいお札への両替に対応するとしている。一部、明日準備が整い次第両替に応じる窓口もあるという。地銀など地域の金融機関の中にも明日、新しいお札が届き次第、両替などに応じるというところがある。一方、離島など地域によっては新しいお札の扱いが1週間以上遅れる窓口もある。さらに郵便局は、郵便局ごとに対応が異なるという。枚数が制限されたり手数料がかかったりするケースもある。仮に明日新しいお札を受け取ったとして明日からどこでも使えるか。原則、使える。ただ、機械の場合買い替えシステムの改修などが必要になってくる。中小の企業にとっては非常に重い負担。業界団体(日本自動販売システム機械工業会)の調べでは、新しいお札を使えるようになっている割合は金融機関のATMで90%以上。鉄道の切符を買う券売機、スーパーやコンビニのレジも80%から90%。バスの運賃箱などは60%から70%。コインパーキングや病院などの自動精算機、それに飲食店や遊園地などの券売機は50%程度。飲み物の自動販売機は20%から30%だということ。
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- 日本自動販売システム機械工業会郵便局
新しいお札の発行を機会に2つの動きが進むのではないかとの指摘もある。キャッシュレス化。消費の際、クレジットカードやQRコードなど現金以外で支払いをする比率は今およそ40%近く。ここ数年、急速に進んでいる。機械の更新負担の重さから、新しいお札の発行をきっかけに現金の受け付けをやめる動きも出てきている。ただ、現金で払いたいという消費者もまだ多くいるので、そうした消費者への配慮は社会全体で考えていってほしいと思う。もう1つはタンス預金の減少。タンス預金は自宅に置いたままになっている現金。家計が保有している現金は昨年末に109兆円この10年で2.5倍に増えている。金利が低かったこともあって家に眠ったままになっている額もかなりに達していると見られている。このところ金利は上がり始めている。新しいお札が発行されるのをきっかけに家に置いていた現金を銀行に預けたり、運用したりする動きが出てくるのではないか。現在有効なお札(国立印刷局HPより)。見慣れない五百円札もまだ使えるか。使える。明治時代に発行された一円札というのも法的には使える。新しいお札の発行に便乗した詐欺の紹介。今の日銀や警察などが注意を呼びかけている。警察や消費生活センターに連絡、相談を。
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- 国立印刷局 ホームページ消費生活センター
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