2026年4月8日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜

出演者
若林正恭(オードリー) 
(オープニング)
世界2位の汚染産業!? 80万トンの廃棄衣料はどこへ…

衣料品の大量廃棄について取り上げる。大阪・泉南市の工場では不要になった服の山が積まれていた。ファイバーシーディーエムは古着のリユース・リサイクルを行っている日本では衣料の9割以上が1年以内に手放される。最近では分別も細かく行っている。種類や色だけでなく男性物、女性物などと200種類に仕分けしている。そしてこの衣類の4割をアジアなど海外に販売。服として売り物にできないものは車の断熱材になり、工業用ウエスとして再利用される。他にも建材としても活用される。しかしその廃棄される衣類の大部分は回収されずに家で捨てられている。さらに衣類は製造工程の環境が非常に高く、特に厄介なのは染色の工程。高温で染色するために大量の水と、大量の二酸化炭素を排出。アパレル産業は石油産業に次ぐ世界第2位の汚染産業とも言われている。こうした問題に解決に立ち上がった企業がいた。

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ファイバーシーディーエム泉南市(大阪)
オープニング

オープニング映像。

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜
大量廃棄に挑む世界初の糸 秘密は10万分の1ミリの“あな”

岐阜県岐阜市の岐阜大学で、2021年に創業したFiberCraze。社員は9人でリーダーは長曽我部竣也。FiberCrazeは岐阜大学初のスタートアップで学生が在学中に起業した。彼らが挑むのは機能性の高い服を作ること。そうすることで簡単に捨てられることを防ぎ、すぐにゴミにしないことを目指している。そこで開発したのは糸。一件普通の糸に見えるが、目に見えない無数の穴が空いている。それはナノサイズで10万分の1ミリ。蚊を寄せ付けない服を作る場合には、空けた穴の中に虫が嫌う薬剤を熱処理して穴を塞ぎ成分を閉じ込める。この技術を編み出したのがCTOの武野明義。会社を率いる2人の年齢差は37歳差。長曽我部さんは、武野さんとの出会いには岐阜大学の学生だった頃、武野さんは教授だったがその研究室に入ったのがきっかけだという。武野さんは大学では学生が企業を立ち上げることを推進していると答えたが、学生からそういう人材がなかなか出てこない状況の中で、彼がすぐにやると言い出したという。

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FiberCraze岐阜大学岐阜市(岐阜)

汚染産業と呼ばれるアパレル業界と環境問題について長曽我部さんは一つの物を長く使いたい派だと答えた。服のリユース先に持ってくのは東南アジアで、彼らがそれらを使い破れるまで使わなければいけないものが早く捨てられる状況を変えたいと答えた。ファストファッションの台頭で止まらない衣服の大量廃棄。そんな問題を解決する世界初の糸を紹介。糸自体に穴が空いているが、顕微鏡でみると穴の形がわかるという。そこで極小の穴を可視化する。複数の糸が束になっていて、編みの構造として繋がっている組織。垂直方向の白いラインが穴だという。穴の大きさは髪の毛の1万分の1で、ただでさえ細い糸に、どのようにして無数に穴を開けるのか?穴を空ける機械は企業秘密だという。長曽我部さんは穴を空ける原理を説明した。

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FiberCrazeSHIENTemu

武野さんは糸に穴を開ける技術について、繊維状のものができて小さな空間が空くがその時は分子が切れていないので強度は落ちないという。研究のスタートがフィルム。フィルムに破壊現象を加えると角度に寄って見え方が変化する。これは携帯の覗き見防止フィルムに採用され商品化された。フィルムから繊維になった理由に武野さんは元々岐阜は繊維産業が盛んで繊維でやってほしいという要望が産業界からやってくると答えた。この穴に様々な成分を閉じ込めることで機能をもたせることができる。今力を入れているのは虫除けの機能。防虫剤を糸の中に閉じ込めて蚊の試験を行っている実験では、生地にとまった蚊がそこに針を刺して血を吸っているが、防虫剤を糸の穴にいれたものでは蚊が針をさせず逃げていく実験結果がでたという。

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FiberCraze

長曽我部さんは、虫除けスプレーでいいのでは?の質問について、コーティング加工をする方法と糸を樹脂で作る時に生地に練り込んでそうした衣服を作る方法があるが、どちらも含有量は多くなく、先に穴を開けておけば圧倒的に含有量も多く持続性も高いと答えた。しかし使い切ると穴の中にはなにもなくなるが、会社ではその専用のスプレーを作っているという。その穴の空いた繊維は美容液のセラミドの成分をいれて保湿や美白効果をもたせたマスクやキシリトールなどを閉じ込めた着るだけで涼しいTシャツ。唐辛子の成分のカプサイシンをいれた温かい靴下なども考えている。早ければ今年には製品化ができる予定だと答えた。若林はそのシャツに触れ、化学っぽさがないと答えた。素材はポリエステルとウール。中には何もいれていないが穴があいているため通気性が良く、温かく蒸れにくい。さらに後加工で穴の中に成分を追加できるという。糸を作る時に入れてしまうとコストが掛かり環境負荷になってしまうため、製品の状態でも加工ができるという。実現したらアパレル業界は変わる?に中村恵生はオーダーメイドの服が作れると答えた。長曽我部さんは衣服を作る上で環境に負荷がかかっている原因は染める作業にあり、この糸ならば、熱をかけず短時間で染めることができると答え、水の使用料、二酸化炭素の排出量を削減できるという。

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FiberCraze

若林はすごい機能を謳う商品について怪しいと思ってしまうと答え、これから商品をどう消費者に商品を広めるかが課題だと答えた。

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FiberCraze
世界と戦うニッポンの繊維 航空機 ロケット 医療まで

近年市場規模が縮小し、倒産や撤退が相次いでいる繊維業界。そんな中で東レの繊維事業の売上高は1兆円。ユニクロと手を組んでヒートテックやエアリズムなど高機能素材の商品を開発。さらに航空機やロケットでも東レの炭素繊維が採用されている。独自の技術で注目されているのはファーマフーズ。医薬品や素材の開発などを行うバイオベンチャー。その材料はタマゴの殻。内側にある薄い膜の卵殻膜。卵殻膜の主な成分はタンパク質。独自技術でセルロースと配合し繊維化。カシミヤのような風合いで高い保湿性が特徴。着るだけで肌の乾燥を防いでくれる。繊維としてアップサイクルされている。

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エアリズムヒートテックファーマフーズユニクロ宇宙航空研究開発機構東レ経済産業省

今注目されているのは帝人、福井経、大阪医科薬学科が共同開発したシンフォリウム。心臓に空いた穴を塞げるというが、先天性心疾患のある子供の手術などに使用される。以前は成長するとサイズが合わず、再手術して交換していたが、このパッチは体内で溶ける糸と溶けない糸が編まれていて手術後2年後に溶けずに残った糸が広がる仕組み。最大2倍まで伸びるために手術のリスクが軽減される。

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シンフォリウム大阪医科薬科大学帝人福井経編興業
世界初の糸を作った師弟 特許から30年…繊維で革命を

長曽我部さんが生まれる前には武野さんは特許を取得していた。長曽我部さんについて武野さんは成績が良かったかというと平均的だったと答えた。25年には繊維がパリコレで製品に採用された。採用したのは、ダブレットという日本のブランド。物語性に共感し、FiberCrazeの糸だからこそ共感できることがあるとパリコレでの採用を決めた。FiberCrazeの未来について26年には地元繊維メーカーと共同開発した製品を発売予定だという。岐阜県と愛知県の繊維メーカーに協力してもらっているという。36年にはモノづくりを壊さない環境革命を行う。繊維産業のサプライチェーンを変えずに自分たちの技術を導入していくと答えた。56年にはサイボーグスーツを作りたいと考えているという。

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doubletFiberCrazeパリ・コレクション
着るだけで健康管理&筋肉をサポート 2056年 服が体の一部になる?

長曽我部さんは56年にはサイボーグスーツを作りたいと考えているという。武野さんは着るだけで筋肉をサポートし健康管理もできるようにしたいと答えた。またFiberCrazeの未来に長曽我部さんは着ていること自体がインフラになっている状態、病気予防とそんなことが当たり前になっていることを目指したいと答えた。

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FiberCraze
(エンディング)
次回予告

アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜の次回予告。

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