- 出演者
- 若林正恭(オードリー) 林正彬 牛場潤一
蘇田拡己さんは50代で脳卒中で左半身、足と手の運動機能麻痺になったという。脳卒中は患者数が40代から徐々に増え初めて70代以降に急増。まさに高齢化社会が引き起こす病。一命を取り留めるケースも多いが、その後、患者とその家族に負担が重くのしかかるのが後遺症。蘇田さんは左半身の麻痺が残ったことで一人でトイレに行くこともできなかった。11年前に発症してから動かなくなった左手や歩行のリハビリに取り組んできた。その様子を見せてもらうと作業療法士がこわばった手をほぐすが、思うように物を掴むことはできない。先端が尖ったものでも指を開くことができなかった。慶應義塾大学大学院の川上先生は感派を良くする方法が少ないと答えた。
オープニング映像。
東京・広尾にあるLIFESCAPES。慶応大学初のスタートアップで2018年創業で社員は18人。今回の主役はCEOの牛場潤一さん。慶応大学理工学部の教授もでもある。牛場を中心に開発したのはブレイン・マシン・インターフェースという技術。脳卒中の患者の脳活度を計測するセンサーと麻痺して手に取り付けるロボットを使って自分の脳のシグナルを使って麻痺した手を動かして訓練する。脳卒中による麻痺の改善を目指しサポートする。「動け」と念じるとヘッドギアが脳波を読み取り、ロボットアームが作動し指が動く仕組み。脳卒中が引き起こす麻痺は、脳からの指令を筋肉に伝える神経が損傷することで起こる。しかし牛場さんが開発したものは、損傷した部分は治らずとも、迂回して指先まで信号を送る回路は脳の中に残っているという。今まで使わなかった神経を使って指を動かしている。肘より先が動かない重度の麻痺がある患者もLIFESCAPESの装置を使うと、2週間後に手首や指が動くようになった。6週間後には発症前と変わらない状態に。牛場さんをサポートするのは林正彬さん。全社員の中で最年少だが副社長という立場。彼が担う役割とは、日本の課題を之までにない技術で解決すること。スタジオゲストに牛場さんと林さんが登場。林さんは牛場さんとの関係について大学で出会い、指導教員と生徒の関係だったという。しかし高校生の時に林さんが牛場さんの研究しているBMIを体験しに来たと答え、おもしろいと思ってくれたと答えた。
ブレイン・マシン・インタフェースについて牛場さんは脳、機械、相互作用という意味合いの言葉で構成され、BMIと略されていると答えた。市川衛は脳卒中について年齢を重ねるほど、血管は老化していくと答え、高齢化が進む中で脳卒中の患者も増えていると答えた。また脳卒中は介護が必要になってしまう原因の第2位。要介護4や5という日常生活のほぼ全てに介護が必要な状態の原因の1位と答えた。牛場さんたちが挑んでいることこそ、健康寿命を伸ばす取り組み。介護に頼らず、以下に自立して過ごせるか。その鍵を握るBMIを深堀り。林さんはBMIの仕組みについて、頭皮から測っているのは電気信号で、頭を動かしたり話たりするノイズが入るそれを信号処理で取り除き、脳活動を抽出するのが技術の肝だという。また世界でも研究は進んでいて、イーロン・マスク氏が起業したニューラリンクは侵襲型のBMIを開発したと伝えた。牛場さんは再び動かすためには脳の運動野、体の動きを司る脳の領域は筋肉に接続していると答え、それを正しく念じる練習が必要になると答えた。そしてスタジオで実際若林がBMIを体験。ヘッドギアには電極を流す部分があり、そこから脳波を読み取っていく。1回10秒で1セット。5秒リラックスしてそのあと5秒、指よ動けとイメージする。これを繰り返していく。
通常時の脳波の上にある動かすイメージが電極に伝わると、上の念じると反応する脳波形が動く仕組み。若林は動かすことに成功したが、牛場さんはその時脳内でどうなっていたかを解説。脳の中には運動野という場所があり、手を動かしたいと思うとそこから運動シグナルが出て体の方に伝わり、腕の中の筋肉に信号が入ると筋肉が縮まって開くという仕組み。脳卒中になった場合には血管が破れて神経の一部が損傷してしまうと、運動したいと思っても、シグナルがその先からいかなくなってしまう。しかし傷ついた部分は治らなくても迂回する経路は他に残っているので迂回する経路をどうするかはわからない。開発したセンサーを使って頭の表面から脳のシグナルを読み出し、迂回する経路の神経の反応が出た時にロボットを動かしたり、電気刺激を与え、シグナルが届いたことを教えてあげる仕組み。最終的には装置を外し体をもう一度動かせるように学習していけると答えた。
東京・品川にある品川リハビリテーション病院。ここで使用されているのはVR。仮想現実空間を使っているが、リハビリ用に独自に開発し、遊び感覚でリハビリが可能。脳卒中によるまひや、肩・股関節のトラブル、認知機能の改善が期待されている。
四ツ谷ロボケアセンターではロボットスーツを使ってリハビリを行う。スーツを体に直接取り付けると、電動アシスト自転車のようにわずかな力で歩くことができる。脳卒中による麻痺で歩行が困難になった患者は、ロボットスーツを着用し3年間リハビリに取り組んだ。すると以前よりスムーズに歩くことができるよになった。一部の症状で保険の適用が認められ、全国の医療施設で導入が進められる。
LIFESCAPESのリハビリ装置は国内70の施設で導入されている。またマレーシアでもその技術が使用されている。医療機器として初めてマレーシアに医療機器として納品できたという。林さんは会社の課題についてデバイスを病院に置いておしまいではないと答え、医療従事者にどうやってこれを使うのか、患者の治るポテンシャルをどう引き出すのかそこを伝えることが大事だと答えた。
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牛場さんは小学5年生でAIに出会ったという。その出会いには、小学校の先生が大学でAIが流行っているので体験させたいとパソコンを並べてくれたという。そのパソコンでなぞなぞをやっていたと答えたが、それが雷に打たれたような衝撃だったと答えた。またコロナの時期は大変だったという牛場さんは、病院にも入れず、ユーザーテストもできなかったと答え、賃料などのお金だけが減っていく状況だったと答えた。
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牛場さんはこんなふうに運動したいのに、体を動かしたいと思っているのに脳が言うことを聞いてくれないというケースは広く課題としてあるという。脳波を計測し自分の脳の状態を見える化し、フィードバックして脳の使い方を学ぶという技術をアスリート支援に活用できないかという研究をしていると答えた。
アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜の次回予告。
