2023年11月2日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

カンブリア宮殿
【“都市型BBQ”で急成長する謎のIT企業の秘密!】

出演者
村上龍 小池栄子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

カンブリア宮殿
安い!手軽!楽しい!客が殺到する新型レジャー

JR大阪駅の目の前のビルに仕事帰りの人々が向かったのはTHE BBQ BEACH in LINKS UMEDA。バーベキューができる都市型バーベキューが人気。居酒屋にいかなくなった若者がリアルなふれあいを楽しみ、この飲食テナントでは第1位に。食器や調味料は施設に常備され、利用料は平日4時間で大人は1980円。また飲み放題は追加で1650円。また客を引き寄せるのは開放的で立地な空間。イスは全席ソファで、今こうしたバーベキュー施設が都市部で増えている。東京・新宿駅の周辺でもこの夏に営業していた店が15店も。また家族で行きたくなるバーベキューも。東京・豊洲の前にあるバーベキュー施設は開店前から家族連れが押し寄せた。すぐに店内は満席になり、手ぶらで来てもよい。大人も子どもも喜ぶ食材セットが用意されている。

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THE BBQ BEACH in LINKS UMEDATHE BBQ BEACH in TOYOSU新宿駅梅田(大阪)江東区(東京)

バーベキュー施設の目の前には豊洲市場があり、鮮度抜群の海鮮を買って入場出来るという。全国バーベキュー場検索サイトのデジキューは施設側はタダで乗せてもらえるシステムで4800施設を網羅し、利用者は年間500万人にのぼる。豊洲の施設はデジキューを作った会社の直営店。スタッフがあつまり店舗の改善会議を行っていた。デジサーフの高橋佳伸はバーベキューの検索サイトを運営しながら全国で12のバーベキュー施設を展開している。都市型バーベキューを広めてきたまさにブームの火付け役。自身もバーベキュー好きで遊ぶ人の視点が支える。日本では庭先でバーベキューをするのが難しいとあの手この手で策を打ち出す。大阪のひらかたパークは年間100万人が訪れる関西の老舗遊園地。そこに高橋の姿が。ひらパー内のバーベキュー施設が苦戦を強いられているという。そこでデジサーフの客を呼び込む支援サービスを検討し商談が始まった。

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THE BBQ BEACH in TOYOSUひらかたパークデジキューデジサーフ枚方市(大阪)江東区(東京)豊洲市場

問題の園内バーベキュー場ではこだわりの食材を用意。また、園内のあちこちにはポスターを貼るなどしアピールしているがその存在を知っている人が少ない。実際にやってみると楽しいがそれが伝わっていない。こうした施設に高橋が提案するのはデジキューの客を送り込む送客サービス。契約すればデジキューで大きく取り上げてくれインスタなどのSNSでも宣伝してもらえる。2年前にそのサービスを取り入れたTHE BBQ BEACH in AQUA CITY ODAIBAでは以前は赤字続きだったが、今は夜景を眺めながらバーベキューを楽しめるラグジュアリーなスポットに。週末の夜は毎週ほぼ満席になる人気に。またデジサーフでは0からのプロデュースも行う。その代表作は大阪泉南市の海岸沿いにある公園。近くの関空には人が降り立つが、素通りされていたために泉南市が公園のプロデュースを依頼してきた。そこで高橋が作ったのは観光客が滞在し、お金を落としてくれるレジャー施設。宿泊スペースを用意し、テラスにはバーベキューグリルなどがあり食材を持ち込めば家族で楽しめる。また高橋の提案で公園の中に巨大アスレチックを作った。そして遊んだ後にバーベキューが楽しめ、1泊2日で大満足で楽しめる。今や年間7万人が訪れる人気レジャー施設に。

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InstagramTHE BBQ BEACH in AQUA CITY ODAIBAURBAN CAMP HOTEL MarbleBeachアクアシティお台場デジサーフハートスロブ泉南りんくう公園泉南市(大阪)港区(東京)

その公園の近くにあるカフェも賑わい、客数は以前の1.5倍になったという。またバーベキュー用の品を買いに来る客で近くの店も売り明け30%アップ。こうしたやり方で最初は小さなIT企業だったデジサーフを高橋は打ち上げ高23億円のレジャー企業にさせた。高橋はバーベキューはあらゆる年代で顔を合わせ、コミュニケーションを取る場として利用されているという。まためんどくさいを簡単に身近にするおことが大切だという。また地方自治体が運営する経営の厳しい施設もプロデュースしているが高橋は、街づくりとなった時にバーベキューでない相談もあるが、バーベキューを導入すれば土地の食の良さを引き出しやすいという。また小さな会社だが名指しで依頼が地方から来るのか?に高橋は公園での実績があり、行政側に成功した会社というイメージがあるという。

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カフェ空音サザンぴあ泉南デジサーフ
「好き」を仕事にして働ける商売を生み出す発想術!

湘南・藤沢にデジサーフがある。その本社には社員16人の姿が。この人数で掲載数4800件の管理や、12店舗ある直営店の運営を担う。社員の多くは高橋自らヘッドハンティングしてきた人々で新規バーベキュー施設の開発を担当する清水は九州の一風堂で新規店舗開発をしていたが管理部の小竹は大企業で人事を担当していた管理部門のエキスパート。他にも即戦力の人材がいて少数精鋭で会社を成長させてきた。人をひきつけ巻き込んでいく高橋だが、その人生は波乱に満ちたものだったという。高橋は1966年に二人兄弟の長男として静岡で生まれた。小学生の時に両親が離婚し、料理人だった父親に引き取られた。しかし子どもと一緒にいようと父親はラーメン店を経営していたが失敗し、家には取り立てやの怒鳴り声に怯える日々を過ごした。その後高校を出た高橋はソフトウエア会社に就職。1980年代はファミコン黄金期で、ドラゴンクエストなどが大流行したが家庭にまだパソコンが普及していない時代だったが、高橋は入った会社で三ヶ月のプログラマー研修をうけ頭角をあらわし、30人いた同期の中でも一番と認められた。しかし27歳である決断をし会社をやめるというが、マンションの一室でプログラマーの派遣会社を起業した。その経営が軌道にのると高橋は趣味に生きるようになり、サーフィンやスノーボードを行い30歳でセミリタイアしスノーボードのプロを目指し海外にも遠征した。その費用は膨大で、大金が必要になった高橋はそこで才能を発揮する。

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デジサーフドラゴンクエスト藤沢市(神奈川)

スノーボードのプロを目指し、海外の遠征費用を稼ごうと考えたデジサーフの社長の高橋。その頃はインターネットが広がったITバブルの後だったのでインターネットで自動的にお金を生む仕組みを作りたかったという。そこで作ったのは海の映像をリアタイムでみることのできるサービス。サーファー向けのものだったがその後、スノーボードのイベントのエントリーシステムを開発。この2つの事業で年間70000万円が入ってくるように。しかし40代になると体力的にプロを断念。夢中になるものがなくなり生きる目標がなくなってしまったという高橋。しかし転機には若くして起業して会社を上場させた経営者とたまたま知人の紹介で出会ったが、その人が高橋との付き合いを深める中で社員を成長させることは人生の目標になると言ったという。それまで自分の幸せを追い求めてきた高橋はその言葉にハッとしたという。そんな時にバーベキュー施設のネット予約と、決済ができるシステムを作って欲しいとの依頼が舞い込んだ。高橋はスノボのシステムを応用し、デジキューを開発。それがキャンプ場などの関係者の間で便利だと反響を呼び、全国の施設から掲載の依頼が殺到した。都会のバーベキューに可能性を感じた高橋は次々と直営店をオープンさせた。

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デジキューデジサーフ嶋津良智

高橋は借金の取り立てをやり過ごしていた幼少期の影響は大きかったか?との質問には大きいと答え、ある意味で良い影響があり、そのおかげである程度の苦労は平気だという。また27歳で会社をやめ、派遣会社を起業するがその動機については自分は派遣されていたときは43万円の給料をもらっていたが、派遣会社が63万円もらっていたことに気づいて20万円なにもせずピンハネしているのなら自分がやれば良いと感じたという。また会社がうまくいくとセミリタイアしスノーボードのプロになったが、妻と一緒にやり、妻はプロで優勝したという。波の情報はその頃にサービスを始めたが、高橋は湘南に住んでいるがサーファーは海に入ってから仕事に行くが、毎日海にいかなくてもウェブサイトにアップすればパソコンを見るだけで海までいかなくて済むので波情報をアップしようと始めたという。しかし会社を大きくしようとはおもわず、自分がスポーツのプロを目指していたためだという。また真剣に遊ぶことでそのもののニーズや困り事が見えてくると答えた。

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デジキューデジサーフ
苦境に苦しむ漁師を救え!バカ売れ漁協をつくる新戦略

和歌山の箕島漁港は近くに優良な漁場を抱え、タチウオの漁獲量は日本一に。しかし現場では高齢化が進み、燃料の高騰も激しく漁師は最盛期の半分に。

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タチウオ和歌山県箕島漁港

和歌山の箕島漁港はやめていく漁師が跡を絶たず、先が見えない状態になっていた。その苦境を打ち破ろうと漁協は三年前に新鮮市場 浜のうたせという施設を作った。それが水揚げしたばかりの魚を売る直売所。200種類の魚介類を扱っている。しかし売上は期待したほど伸びず。そこで高橋は漁協とタッグを組んで今年オープンしたのは直売所で買った魚をその場で食べられるバーベキュー場。会場には漁師がいて、頼めば無料で捌いてくれるという。念願の家族連れも来て売れるように。直売所の売上はアップし前年比で売上は15%もアップした。高橋はこれからもグランピングに着手するが今は無人化運営を考えているという。

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コロダイタチウオ和歌山県新鮮市場 浜のうたせ箕島漁港
また夢に向かって爆走中!次なる狙いはオリンピック

高橋は息子に夢を託している。息子はフィギュアスケートのオリンピック選手と大きな期待がかかる。去年は全日本ノービス選手権Aで優勝した。幼少期に苦労した高橋は、子どもには思いっきりやらせたいことをさせようと練習にも付き合う。

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第26回全日本ノービス選手権大会
(エンディング)
編集後記

村上龍は今日の総括に何を売っている会社なのか。バーベキューの食材か、バーベキューをやる場所か、その時間か。高橋さんは1986年にコンピュータを学んだ。まだWindows95もない。人材派遣会社で働くが、給料が安いことに気づき、27歳のとき仲間と会社を立ち上げる。そのころ熱中していたのがサーフォンとスノーボード。仕事を仲間に任せ、プロを目指す。そんな中でもサーフィンの波とスノーボードの大会情報で稼いだ。しかし8年経ってもプロになれず41歳で会社に戻る。そしてグランピングのトップ企業に。合理性の申し子のような人だ。とした。

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高橋佳伸
次回予告

カンブリア宮殿の番組宣伝。

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