- 出演者
- 松下奈緒
オープニング映像。
東京・杉並区にあった株式会社センシュー科学。1978年設立、研究機関で使われるような分析機器を製造・販売などしていた。ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智さんも研究に活用。2020年度はコロナ禍や引き抜きなどあって債務が3億円に。社長・山口さんの妻も認知症となり、これを契機に仲介会社を通じて会社を売却も、直後に資金を引き出され1年半で倒産。社長は「我々を餌食にしている」など訴える。
妻を看病するため自ら創業した会社を売却した山口さん。譲ったのはルシアンホールディングスという会社。実験を握っているのはヒロタ氏、カタヤマ氏。実質的な運営を担うF氏への知らせなく新たな企業がされることもあるほか、オフィスには監視カメラも。
福島にある結婚式場「鹿島ガーデンヴィラ」。コロナ禍で運営が苦しかった2021年、ルシアンホールディングスが運営会社を買収。ルシアンで実質的な運営を担うF氏は、何の知らせもなく運営会社の社長に就任することに。後に閉業。ルシアンでは業態の異なる企業40社近くを次々と買収し、資金を集めた後に閉業させているという。実験を握っているヒロタ氏、カタヤマ氏とは連絡も取れていない状況。
ルシアンホールディングスにM&Aで会社を売却したセンシュー科学。その仲介を担ったペアキャピタル社では、買い手候補企業をリスト化。多くの企業が買収を辞退する中、ルシアンホールディングスのみが応じたという。売却額は500万円。センシュー科学側の債務3億円もルシアンが背負うこととなり、社長は500万円の振込も確認。センシュー科学の資金は直後にルシアン側へ。これが契機となり、センシュー科学は倒産。以降、仲介会社にもルシアンにも連絡が取れなくなったという。
ルシアンホールディングスにM&Aで会社を売却したセンシュー科学。直後に資金が引き出され、センシュー科学は倒産。番組では、その仲介を担ったペアキャピタル社の担当者に取材。
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番組はTVerで配信。
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ルシアンホールディングスにM&Aで会社を売却したセンシュー科学。直後に資金が引き出され、センシュー科学は倒産。その仲介を担ったペアキャピタル社の担当者を取材。センシュー科学の元社長・山口さんが仲介会社を憎んでいることを伝えると、「複雑な思いはある」「残念ですね」など話した。山口さんの連帯保証が解除されず、3億円の債務が残ったことについて「履行されずに消えてしまうのは想像できなかった」など釈明し、ルシアンが悪質な買い手であったことを説明。
悪質なM&Aで中小企業から資金を奪うルシアンホールディングス。行方がわからなくなっていた幹部のカタヤマ氏を取材。預金目当てで買収という疑惑は否定し、「本部で資金管理するのは当然」など説明。「センシュー科学社長の債務の連帯保証を解除する」という条項は守られず、資金はカタヤマ氏らのプライベートカンパニーへ。「詐欺師なんですか?」と質問すると、「悪意はない」などと強く否定。
悪質なM&Aで中小企業から資金を抜き出していた疑いがあるルシアンホールディングス。その幹部であるカタヤマ氏を取材。今も会社に残るF氏は3億円の債務を抱えさせられており、このことについて聞くと「彼が自筆でサインしている」など反論。1年近く行方不明になっている社長とは、カタヤマ氏でも連絡が取れていないという。ヒロタ氏、カタヤマ氏2ら人への告訴状が警視庁に提出されていて、既に受理されているという。訴えたのは、ルシアンが過去に買収した会社の代表取締役。
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悪質なM&Aで中小企業から資金を抜き出していた疑いがあるルシアンホールディングス。事情を知らずに会社に残された代表取締役のF氏。すでに会社が告訴されていることを受け、「逮捕される覚悟はできていないが承知の上」「人殺しの協力をしていた人間になるのは耐えられない」など話した。自身の会社をルシアンへ売却したことでトラブルに巻き込まれた山口さんも弁護士事務所へ。仲介会社の責任を問えないか専門家に相談したところ、仲介業者には資格が必要とされないないため不可能と判明。
8月末、経済産業省は中小M&Aガイドラインの改定を発表。信用調査を徹底している仲介会社が多いなか、悪質な買い手企業によるトラブルを防ぐべく、仲介会社側の調査の徹底を今一度呼びかけている。業界団体「M&A仲介協会」でも、10月から悪質買い手企業の情報共有を開始。仲介を行う場合の資格制度も導入する方針。
次回の「ガイアの夜明け」の番組宣伝。
「ワールドビジネスサテライト」の番組宣伝。「ヨーカ堂 売却前倒しへ」など。