- 出演者
- 桑子真帆 小嶋章史 谷口尚子
都議会第一党を維持できず、過去最低の議席となった自民党。選挙を取り仕切った自民党東京都連会長の井上信治氏は選挙戦初日から危機感を口にしていた。自民党の都議などが政治資金パーティーの収入を収支報告書に記載していなかった問題。井上氏は各地でお詫びの言葉から演説を始めた。一方で、井上氏はコメの価格高騰への対策などで石破政権への有権者の目は変わり始めているとも感じていた。自民党への対決姿勢を全面に打ち出して戦ったのが立憲民主党。物価高対策で石破政権を批判する野田氏。一方で、国会の中では野党第一党としての対応が問われていた。焦点は内閣不信任決議案を提出し、衆議院の解散を迫るかどうか。そして、アメリカの関税措置を受けた日米交渉が続くことなどを踏まえ提出を見送った。
都議選の結果は、都民ファーストの会が都議会の第一党に。小嶋章史記者は「各党は都議選の結果は参院選の先行指標になると捉えながら選挙に臨んだ。そのため、過去最低の議席となった自民党は党の訴えが有権者に届かなかったとして大敗だという声も聴かれる。一方で、内閣支持率が回復傾向にあるが依然として不支持率が上回っているため、もっと厳しい結果だと思っていたがこの程度で踏みとどまったと話す議員もいる」などと話した。
東京での支持拡大を目指した日本維新の会。大阪府知事を務める吉村洋文代表が週末を使って応援に入った。社会保障制度を改革し、現役世代の負担を減らしたいと訴えた。今回の都議選では議席獲得はならなかった。目標としていた候補者全員の当選を逃した公明党。去年の衆院選では現職の代表が落選。都議選を党勢回復のきっかけにしたいとしていたが、議席数を減らした。今回初めて都議会で9議席を獲得した国民民主党。参院選の候補者の公認をめぐる対応で批判が寄せられる中での選挙戦。玉木雄一郎代表が情報発信のために積極的に活用しているのがSNS。消費税の廃止を目指し、一律5%への引き下げを訴えたのが日本共産党。田村智子委員長は多くの党が消費税減税を訴える中で党の独自色をアピールしたいという。議席は19議席から14議席に減った。消費税廃止を訴えるれいわ新選組。議席獲得はならなかった。山本太郎代表は街頭演説で聴衆からの質問にも答えていた。参院選は来月3日公示、20日投開票の日程が見込まれている。
今回の都議選では国民民主党と参政党が初めて都議会で議席を獲得した。小嶋章史記者は「両党は都市部で一定の成果を挙げた今回の結果に手応えを感じていて、参院選での党勢拡大につなげたい考え。これに対し、他の党は国民民主党や参政党の勢いが東京だけのものなのか、警戒感も出ている」などと話した。昨今の選挙で影響力が指摘されているのがSNS。出口調査で投票で参考にした媒体を聞いたところ、「SNS・動画サイト」が2番目に多かった。