- 出演者
- 桑子真帆 西田幸二 一家綱邦
再生医療は、毛髪再生やシワ改善の他、がんやパーキンソン病などの様々な病気やけがなどで失った体の機能を再生させる医療。このうち1%は保険診療などで行われているが、99%は自由診療。人への治験を経ておらず、必ずしも安全性・有効性が確立しているとはいえない。この自由診療の再生医療クリニックに相次いで行政処分が出されている。過去に行政処分を受けたクリニックで働いていた医師は「広がりが期待される新しい治療法に挑戦したかった。がんに対して細胞療法が本当に効くのか確かめたかった。実際、クリニックの治療で一部の患者の病状が改善した」と語った。さらに、収入を増やしたいという気持ちがあったという。
再生医療をめぐる法制度について長年研究している一家綱邦さんらをスタジオに迎えた。再生医療の安全性を守るために、医療機関が患者に投与する薬の種類などを記した提供計画を委員会の審査を受けることになっている。一家さんは「この法制度は医師の性善説を大前提としている」などと話した。委員会は提出された提供計画や報告を元に主に書類上で審査。実際と異なることが書かれいてたとしても医療機関に立ち入る権限がないため見抜くことができないという。
10年以上にわたり提供計画を審査している委員会が取材に応じ、自由診療の再生医療が多様化する中、審査に幅広い専門性が求められるようになり制度の限界を感じているという。
- キーワード
- 特定認定再生医療等委員会
取材に応じた委員会は、専門性を高めるための勉強会など国からの支援を充実させてほしいと訴えていたという。
- キーワード
- 特定認定再生医療等委員会
再生医療を受けるため、これまで韓国や中国などから多くの患者が日本を訪れてきた。再生医療の自由診療が認められいる日本。一方、韓国では有効性・安全性が確認されていない再生医療を実施する場合、国が直接審査することなどが条件となっている。また、中国では治療としての提供は原則認められていない。去年からことしにかけて日本で再生医療を受けた外国籍の女性が相次いで亡くなるケースがあり、都内にある海外の患者に日本の医療機関を紹介する会社には海外から不安を訴える声が寄せられるようになったという。こうした中、日本再生医療学会は新たな仕組みづくりを始めている。
再生医療の現状について厚生労働省は「医師等の適正性の担保」「委員会の審査の質の向上」などを検討するとし、今後、法の見直しに関わるワーキンググループを立ち上げて必要な方策や国民に対する分かりやすい状況提供のあり方などについて、さらに議論を深める方針だとしている。
