- 出演者
- 千葉雄大 天野ひろゆき(キャイ~ン)
名古屋港は23年連続で総取扱貨物量が日本一の港。中部地方のものづくりや食文化を支えている。そんな名古屋港にはタイのレムチャバン港から来たコンテナが。コンテナには電源が繋がっていた。これはリーファーコンテナというマイナス30℃からプラス30℃まで0.1℃単位の温度管理が可能なコンテナ。中には名古屋グルメを代表する冷凍むきえびや冷凍エビフライが入っていた。今、世界で食べられるエビの約8割がバナメイエビ。昔の主流はブラックタイガーと呼ばれる品種のエビだった。しかし、ブラックタイガーは水底をはうように生息するため養殖するのに広大な土地が必要。マングローブ林の消滅に繋がってしまった。そこで注目されたのはバナメイエビ。バナメイエビは小ぶりで水中を泳ぐ性質のため、より多くを養殖でき、ブラックタイガーよりも短期間で育てることが可能。2000年に入ると、価格も安く美味しいバナメイエビが輸入エビの代表格となった。
名古屋港にあるタイのバンコク港へ輸出されるコンテナは中がスッカスカ。しかし、10年間で輸出量が20倍になったもの。コンテナに積まれていたのは最高ランクA5・A4以上の黒毛和牛。今、名古屋港からの和牛の約4割がタイに輸出されている。タイではお金持ちが増えたことで和牛を取り扱う焼き肉店が増えているという。
名古屋港からオーストラリアのシドニー港へ輸出されるコンテナにはタイルが積まれていた。輸出元は名古屋港に集中している。愛知県・岐阜県・三重県には焼き物に適した粘土を含む土が豊富に存在しており、それぞれの特色を生かした焼き物の産地があるため。メイドインジャパンのタイルの大きな特徴は小ささにあるという。
陶磁器の輸送の梱包に使うのは紙と段ボールだけ。紙はクレープ紙といい、紙自体に凹凸があり衝撃を吸収しやすく商品の間に挟んで破損を防ぐもの。
トラックドライバーの時間外労働時間の上限が年間で960時間に制限されることにより発生するとされる物流の2024年問題。港に到着したコンテナの多くはトレーラーに載せられ全国へと運ばれる。物流の2024年問題に対応するため、今、研究が進められているのはトレーラーを使わず鉄道によって海上コンテナを運ぶ方法。日本の鉄道で使うコンテナは日本独自の規格となっていて船に載せるコンテナと比べると背が低くなっている。そのため、海上コンテナと鉄道に載せると安全上の高さ制限を超えてしまう。そこで開発されたのが低床滑車。鉄道輸送は長距離になればなるほど輸送コストの削減が見込まれるという。
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名古屋港にはブラジルのサントス港に輸出されるコンテナが。入っていたのはお菓子。ブラジルへの輸出は4年間で約3.5倍に急増。世界最大規模の日本人街として知られるサンパウロのリベルダージ地区は最近、人気の観光地となっている。日本食スーパーには人が殺到し、中でも人気のコーナーがお菓子コーナーだった。
港ではたくさんのプロフェッショナルたちが働いている。船が安全に入港できるよう海の掃除をするプロフェッショナルが港の清掃人。毎日2隻の清港丸という清掃船を使って海の清掃を行う。海だけでなく川も。ごみの中には扇風機や電子レンジ、冷蔵庫といったものまである。今までで一番大きかったごみは小型ボートだという。
天野ひろゆきは「名古屋港、もう一回行ってみたくなりました。勝手にコンテナ開けちゃいそう」などとコメントした。
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