名古屋港は23年連続で総取扱貨物量が日本一の港。中部地方のものづくりや食文化を支えている。そんな名古屋港にはタイのレムチャバン港から来たコンテナが。コンテナには電源が繋がっていた。これはリーファーコンテナというマイナス30℃からプラス30℃まで0.1℃単位の温度管理が可能なコンテナ。中には名古屋グルメを代表する冷凍むきえびや冷凍エビフライが入っていた。今、世界で食べられるエビの約8割がバナメイエビ。昔の主流はブラックタイガーと呼ばれる品種のエビだった。しかし、ブラックタイガーは水底をはうように生息するため養殖するのに広大な土地が必要。マングローブ林の消滅に繋がってしまった。そこで注目されたのはバナメイエビ。バナメイエビは小ぶりで水中を泳ぐ性質のため、より多くを養殖でき、ブラックタイガーよりも短期間で育てることが可能。2000年に入ると、価格も安く美味しいバナメイエビが輸入エビの代表格となった。