- 出演者
- -
オープニング映像。
宮城・気仙沼にある食堂に密着。朝5時50分、入社3年目の村上さんがやって来た。気仙沼で生まれ育った村上さん。食堂がオープンして5年、地元出身の社員は村上さんが初めて。店長は加藤さん。神奈川から移住してきた。加藤さんいわく、村上さんの採用の決め手はやる気だったという。店は7時オープン。ランチタイムになると大盛況。「美味しいご飯で誰かの力になれたら」。あの日、震災に遭った小学2年生の村上さんは立派な大人になった。13時30分に閉店。明日の仕込みの前に2人のサラメシ。この日は「マグロのほほ肉のから揚げ」と「カツオのなめろう」を食べていた。
岩手・花巻にある大漁旗の工房をフォトグラファーの阿部さんが訪ねた。迎えてくれたのは三代目の伊藤さん。この工房では、祭りで使用する半纏や神社・寺に飾る社寺幕、漁船に揚げる大漁旗などを手掛け、地元の文化継承の一端を担ってきた。復興のシンボルにもなった大漁旗は、福が来る旗と書いて「福来旗(ふらいき)」とも呼ばれる。そんな工房の昼休みはサイレンとともに。阿部さんは社員たちのサラメシを写真に収めていった。
福島・南相馬にあるバス会社に密着。朝6時10分、入社5年目の乗務員・光家さんが出社。現在、光家さんが担当しているのは特別支援学校のスクールバス。この日も時間通りに学校に到着した。もともとは小型と中型のバスが5台ほどの小さな旅行会社だった。それが本格的なバス事業に乗り出すことになったのは14年前の震災がきっかけだった。地震と津波で電車の運行が途絶え、原発事故の影響で大手バス会社も撤退。「バスを走らせてほしい」と町の人から切実な声が寄せられた。12時15分、光家さんのサラメシ時間が訪れた。この日は手作り弁当を食べていた。